丸ノ内線の赤い電車、地球の裏から20年ぶり帰郷 古里東京で動態保存へ

郷里へ帰った500形、再び東京を走る? 「三世代そろい踏み」実現の可能性も

 約20年ぶりに“帰郷”した元・丸ノ内線の500形電車は合計で4両。いまは落書きも目立ちますが、今後、車体などの補修を行ったのち、「鉄道技術の発展に貢献した車両」として保存され、教育やイベントで活用される予定です。

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かつて走った「霞が関」の文字に甲州街道(国道20号)で再び出会う、アルゼンチンから帰国した元・丸ノ内線500形電車(2016年7月21日、恵 知仁撮影)。

 また東京メトロによると、保存はただ車両を置いておくのではなく、自走できる形(動態保存)を考えているとのこと。

 現在、東京メトロは2018年度から丸ノ内線への新車導入を予定しており、1957(昭和32)年登場の500形、1988(昭和63)年登場の02系、そして2018年度登場の新型と、半世紀以上にわたる“三世代そろい踏み”の光景が近い将来、見られるかもしれません。

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中野の古巣へ向け環八(環状8号線)を走る、元・丸ノ内線の500形電車(2016年7月21日、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、海外ではインドネシアのジャカルタでも元・東京メトロの電車(東西線5000系と05系、千代田線6000系、有楽町線7000系)が走っています。またブエノスアイレスの地下鉄では、元・名古屋市営地下鉄の電車も使用されています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 500形が遂に日本に帰国しました!
    東京メトロに長い間500形の日本帰国と動態保存を促していました。
    ニューヨーク地下鉄が毎年年末に行う古い旧型車を運転するイベントを是非日本でもやってほしいものです。ちなみに中野車両基地では何両での保存になるんでしょうか