響く「カンカン」、点滅する赤色灯 東海道新幹線N700Aが踏切を通過

実は、かなりややこしい「新幹線の踏切」

 ただ、「新幹線の車両」に乗って踏切を通過すること自体は、いつでも体験できるものでもあります。山形、秋田新幹線です。両新幹線で踏切がある区間(福島~新庄、盛岡~秋田)は分かりやすさから「新幹線」と表現されていますが、法的に、また構造的にも「在来線」で、最高速度も130km/hですが、途中に踏切がいくつもあります。

 しかし「東海道新幹線で」、また「フル規格の新幹線電車が自走して」という条件が付くと、浜松工場付近にある西伊場第1踏切が“唯一”で、通常は営業列車が走らないため、そこを乗客として通過するのは相当にレアな体験です。

「フル規格」というのは、かんたんにいえば「本来の新幹線」です。東海道、山陽、九州、東北、北海道、上越、北陸新幹線が該当します。これに対し、在来線を「フル規格新幹線」と直通運転できるようにした山形、秋田新幹線は「ミニ新幹線」といいます。そのため西伊場第1踏切は、「本来の規格の新幹線電車が自らの力で通過する唯一の踏切」と表現することもできるでしょう。

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夏の恒例イベントになってる浜松工場の一般公開「新幹線なるほど発見デー」。「ドクターイエロー」の展示も(2016年7月23日、恵 知仁撮影)。

 なお、浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」は7月23日(土)と24日(日)の2日間にわたって開催され、クレーンを使った新幹線車両の“空中移動”実演、車両展示などを実施。入場は無料で、浜松駅からシャトルバス(無料)が運行されます。

【了】

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