「親子で行く修学旅行」を体験、その特徴は 国の補助金活用、何が違う?

文科省と国交省の協力により、補助金を受けて実施されているツアー「親子で行く修学旅行」。補助金は内容をより充実させる方向に使っているといい、それでいったい何が体験できるのか、また「親子」で「修学旅行」に行くことの意味はどこにあるのか、そのツアーに参加し、探ってきました。

修学旅行、心残りはないですか?

 埼玉県内の中学校に通っていた筆者(恵 知仁:鉄道ライター)は、その修学旅行が「京都・奈良」でした。(公財)全国修学旅行研究協会の資料によると、関東5県にある公立中学校のうち約9割(2014年度)が関西方面へ向かっているそうで、いまも昔も、関東では大定番の修学旅行先でしょう。

 1989(平成元)年に私が中学校の修学旅行で「京都・奈良」へ向かったとき、修学旅行専用の新幹線(初代新幹線の0系)に複数の中学校が相乗り。東京〜京都間を往復し、鉄道ファンとして大興奮した覚えがあります。

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新幹線では修学旅行列車向けに、そうした表示も用意されている(2011年5月、恵 知仁撮影)。

 しかし、それから年齢を重ねて思い起こすと、残念なこともあります。修学旅行ではさまざまな名所旧跡を巡りましたが、当時はそれらを深く理解できなかったことです。それから一応、学校や書籍などで知識を増した現在なら、より楽しめるだろうなと。中学校の修学旅行は、そんなものかもしれませんが。

 そうしたなか2016年6月、「お子様と一緒に修学旅行を再体験」を売り文句にしているツアーを体験する機会がありました。JR東海ツアーズの「親子で行く修学旅行」です。

 京都と奈良のツアーがあり、文部科学省と国土交通省の協力で「文化庁文化芸術振興費補助金(文化遺産を行かした地域活性化事業)」を受けているのが特徴のひとつ。2013年から2016年6月までに53回実施され、およそ2900人が参加しています。

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ただの見学にとどまらず、「競技かるた」など体験型の「特別授業」もある「親子で行く修学旅行」(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 またその補助金は、単にツアー代金を安くするのではなく、珍しい体験ができたり、僧侶など現地の人から説明を受けられるなど、歴史と文化に直接触れられるよう、「特別授業」の内容を深める方向に使用しているのもポイント。JR東海によると、代金の割に充実した内容になっており、このツアー限定の体験ができることから、親子の参加者にとても好評だそうです。京都市産業観光局の牧山さんは「このツアーは参加者の満足率が非常に高く、リピーターも少なくないです」と話します。

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