空自、次期主力戦闘機F-35Aを公開 「グレー日の丸」を初採用

航空自衛隊で初の「ロービジ日の丸」

 また現在、三菱重工の小牧南工場(愛知県豊山町)に設置されたF-35A最終組み立て検査工場(FACO)においても、国内生産型F-35Aの組み立てが始まっており、2017年中に2機の引き渡しが予定されています。ただこの三菱重工製の機体も、当面はルーク空軍基地で訓練に用いられる見込みです。

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F-35Aは、航空自衛隊のF-4EJ改「ファントムII」戦闘機の後継として導入される(写真出典:航空自衛隊)。

 F-35Aは2016年8月2日(火)、アメリカ空軍において「初期作戦能力」の獲得(実用化)に至ったばかりの新鋭機。非常に高いステルス性を有するだけでなく、情報収集能力やネットワーク交戦能力に優れ、“次世代戦闘機の標準型”といえる機種です。

 また、ステルス性の観点から使用可能な塗料に大きな制限があるため、航空自衛隊機としては初めて国籍を示す「日の丸」がグレー1色の「ロービジ(低視認性)迷彩」になっているなど、これまでの空自戦闘機にない特徴を持っているのもポイントです。

【了】

テーマ特集「【F-35特集】気になる価格や性能、自衛隊による調達から諸外国の配備事情まで徹底解説」へ

Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

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5件のコメント

  1. こんなのに税金つかうな。

    • あなたの命を守ってくれるんですよ?

  2. やっぱりあの梅干しマークは目立つんですね。他の機種も灰色に塗り替えた方がいいのでは

  3. その昔、飛行教導隊のT-2の日の丸を
    グレーでオーバースプレーして目立たなく
    したけど航空法に触れるとかで元に戻されました。今回は特例なんでしょうかね。

  4. F16と模擬戦して負けたのですよね?連携して戦うから良いって言うけど、ソフトウェアは日本には提供してくれないから連携のしようもないでしょう。トランプは「こんなものやめてしまえ」という状況で。カネをドブに捨てる結果にしかならないのでは?