なぜ飛行機は遅れるのか? 定時運航へ、航空会社の工夫 便に特有の状況も

利用者から特に多い意見は「搭乗」に関するもの 具体的には…

――気象条件など航空会社の力がおよばない部分を別にすると、いかに利用者をスムーズに乗降させられるかが、定時運航率に大きく影響してくるのでしょうか。

 お客さまが空港にご到着されたあと、チェックインからご搭乗口までのご案内をいかにスムーズにできるか、それが定時運航率を左右します。お客さまから頂戴するご意見でも、「優先搭乗が守られていない」ですとか、「いつ搭乗していいのか分かりにくい」「列が乱れて搭乗しづらい」など、特に搭乗に関するものが多くあります。この「お客さまの声」を「宝の山」と受け止め、関係セクションとその改善に向け、日々努力しています。

――定時運航率をより向上させるためには、なにが必要だと考えますか。

 我々には、まだまだできることは多くあると思います。月に1度、関係セクションが集まって定時性に関するミーティングを行っているのですが、こうして関係セクションが横断的、かつ積極的に問題意識を持って、継続的に取り組んでいけば、より良い、優れたサービスをお客さまに提供できると考えています。そしてJALが「中期経営計画」で目指している「顧客満足No.1」の目標達成を目指して、JALグループ全社員で様々なチャレンジをしています。

――「定時運航」を実現するためには、航空会社の各セクションが横断的、かつ積極的に問題意識を持ち対応し、必要に応じて空港会社と連携して様々な問題点を解決していくことが重要なわけですね。

 その通りです。私自身、飛行機を定時に出発させることがこれほど難しいとは、この現場に来て初めて知りました。ただ航空会社、空港の各セクションが力を合わせることで、定時運航が実現できたときのやりがいは大きいものがあります。今回、JALが定時到着率で世界一を取ることができましたのは、多くのお客さまのご協力、ご理解のおかげであり、大変感謝しています。

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 以上、JALの矢嵜敬太さんに話を聞きましたが、その内容は、乗客がより飛行機を便利に使うためにも有意義な情報かもしれません。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 最近、JAL寄りの報道が多過ぎやしませんかね?
    バレてますよ。問題起こしてるのに良いところだけ表に出てる不自然さ。