シベリア鉄道、すでに日本に上陸済み? それが由来という謎多き菓子

創業100年の老舗パン店は…?

 JR桜木町駅(神奈川県横浜市)近くに店舗を構えるコティベーカリーは、創業1916(大正5)年、今年で100年目という老舗で、そして創業当時から変わらない製法で「シベリア」を作り続けているそうです。

 そのウェブサイトでは「シベリア」という名前の由来について、前述の「シベリア鉄道由来説」「シベリアの凍土イメージ説」のほか、5つもの説を紹介。たとえば「心あたたかオーバー説」として「シベリアは極寒の地、ようかんが寒くて可哀想、カステラのオーバーを着せた」という説を挙げています。ほかにも、日露戦争に従軍した菓子職人が考案したとする説や、神戸に亡命したロシア貴族の姫君が考案したとする説などを紹介していますが、どれが正解かという点については断定せず、「諸説紛々」としています。

 結局のところ、「シベリア」の由来は、まったくもって知れないようです。しかし日本国内のどこかで誕生した、という点については、どうやら確実。記事冒頭では「日本へ上陸」と記しましたが、「シベリア」は“上陸”どころか、日本が“始発”だったようです。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 工藤パンのシベリア食べたいがヤマザキパンは要らぬ!

  2. 生粋の西日本人なので映画「風立ちぬ」で始めて知りました。
    なので由来はおろか、まだ売っている事すら知りませんでした。地域差ですね。

  3. かつて,青森までシベリア鉄道を延伸する話があったのです.
    スラブロシアの対極東政策.シベリア軍が青森を視察,青森の食環境が思っていた以上にひどかったので,シベリア名物のパンを配給し始めたのです.すると,靖国(ハルピン)が烈火の如く猛抗議,スラブロシアは,シベリア鉄道の話の御破算と靖国(ハルピン)への援助金を打ち切ったのです.

  4. この前横浜市内のスーパーで工藤パンのシベリアを見かけたが、
    ヤマザキのサンカクじゃないシベリアデラックスのリニューアルかと
    思ったのは、ヤマザキのOEM会社だからかな?