パイロットの夢、1000万円で現実に 訓練学校代表に聞く「なり手不足時代」の就職事情

1000万円の自己投資、その就職率は…?

 選ばれたごく少数のプロフェッショナルによる運航から、多くのプロフェッショナルが必要とされる時代へ、いま、「パイロット」という職業は誰にでも目指すことができるものになりつつあります。しかし、弁護士を目指すために大学ならびに法科大学院で1000万の学費を出して勉強することはできたとしても、司法試験をパスし弁護士になれるかどうかは当人次第であるように、パイロットもまた1000万の訓練費によってパイロットに求められる資質を養えるか否かは当人次第です。

 そう考えるならば、自費でパイロットを目指す若者たちの挑戦は、決して特異なものとはいえないのかもしれません。

 2015年、船場さんによって「イー・フライトアカデミー」が創立されてから3名が卒業し、3名とも航空会社に就職しました。また、それ以前に教官をしていた際の教え子たち10名も全員が就職、現在はパイロットとして活躍中です。

●イー・フライトアカデミー
http://eflight.jp/

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 渡米したりスクールで免許を取っても、仕事に就けない奴は大勢いる。

    身体検査や訓練をパスして免許取得、なんとか航空会社に就職したものの、試験に落とされ、地上勤務に左遷される人は少なくない。

    この、関って人は三流記者だな。就職後の実態を完全に無視してスクールの教官にしか取材していないのか。

  2. そのうちに先祖代々パイロットの家柄出身の世襲パイロットが多数を占めたりするのだろうか。

  3. プロ の パイロット にとって最も必要なことは、生まれつきの能力の一つである「注意力の分散」を含めた「操縦適性」である。学生を「首」にすると航空局の予算が余るので、何十年間も学生の エリミネート が無かった航空大学校を除き、自衛隊では操縦訓練生の 2 割 しか パイロット になれなかった。航空大学校出身者でも計器飛行ができずに入社後に地上職になった者、機長になれずに副操縦士のままで定年を迎えた者もいた。自社養成者でも同じことがいえる。かつて パイロット 養成の現場では 「たとえ ダイアモンド を捨てても、石( 操縦適性の無い者 )を拾うな 」と言われてきた。運動神経の発達と操縦とは無関係であり、まじめ、一点集中など人間的に好ましい性格の持ち主は、往々にして操縦適性に欠ける場合が多い。( 元 民間航空の 機長 )