「THE ROYAL EXPRESS」誕生へ 生演奏響く伊豆の観光列車 2017年夏デビュー

発着駅は横浜に その理由とは

 伊豆半島の東側、伊東駅と伊豆急下田駅を結ぶ伊豆急行は、バブル経済期のピーク時には年間およそ1000万人の乗客がありましたが、現在は約500万人にまで減少。伊豆を元気にするための、起爆剤としての役割がこの列車にはあります。

 野本社長は、「運賃だけで投資回収することはあまり考えていません。グループと、地域全体のトータルバリューを向上させることが目的」とコメント。列車の運行にあわせ、下田東急ホテル(静岡県下田市)もリニューアルされ、伊豆急下田駅付近と寝姿山山上を結ぶ下田ロープウェイの山頂駅には、水戸岡さんのデザインによる展望レストランも開設されます。

 なお、「THE ROYAL EXPRESS」の発着駅が東京駅ではなく横浜駅とされたのは、東急沿線と伊豆とをこの列車で直結させること、そして、乗車時間を約3時間に抑え、伊豆を「近い」と思ってもらう目的があるそうです。

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東急東横線の横浜駅に設けられる「THE ROYAL EXPRESS」利用者専用の待合室。「旅をトータルでプロデュースする」装置のひとつという(画像出典:ドーンデザイン研究所)。

 東急東横線・横浜駅の地下2階部分には、カフェやショップを併設した「THE ROYAL EXPRESS」利用者専用の待合室が設けられます。これも水戸岡さんによるデザインです。

 運行は週2日を基本として調整中。JR東日本と伊豆急行が運転を担当し、東急電鉄が車内サービスを行います。料金は食事、飲み物込みで2~3万円を予定。今後は、料理を担当するシェフや、予約方法の詳細などが順次発表されます。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 敢えて厳しいこと言いますが、もうデザインがワンパターンになってきていてワクワクしません。

    内装は「ななつ星」、外観は「丹後の海」そのまんまじゃないですか。

    そこまでやるぐらいなら、いっそのこと開き直ってJR九州や丹鉄と大胆なコラボ企画でもぶち上げたらどうなんだ、というぐらいのことを言ってしまいそうです。

  2. 9月25日に乗車しました.
    Royal Expressの車内内装雰囲気,violinの演奏,最初に提供される昼食,何れも100点満点の所,小生と家内の採点では,120点です.兎に角,何れも非常に素晴らしいものでした.近い内に食事だけのコースで再度乗車したく思っています.同乗していた社員の方々の対応も申し分なく,大変感じが良かったです.
    然し,通勤時間帯に電車に乗るのが嫌なので,9月25日に乗車したのが,昼食が2時頃からのRoyal Expressで,その晩,宿泊先で出された夕食のご馳走がお腹一杯で殆ど食べられませんでした.そこで列車内での最初の昼食は,11時頃から始まるのが望まれると思います.尚,その辺りは,十分に考慮されて計画されていると思っていました.

    退職後長年経つと,通勤時間帯の早い時間に電車に乗って,横浜まで行くのは,気が進まないので,その様な場合,乗車前夜横浜一泊のコースがあれば,楽が出来きます.小生は,川崎市の北端の小田急沿線に住んでいますが,横浜に行ったことがないので,横浜の観光も興味があり,お寺の参拝や古い旅館の見学よりも横浜の観光の方がより興味があります.