1mm単位で厚さが違う橋上のまくらぎを3次元測量 JR東海が新装置開発

JR東海が、3次元測量技術を用いて「橋りょうまくらぎ」を測量する装置を開発。その背景には、厚みを1mm単位で段階的に変えて設置しているまくらぎを約3万本交換するという事情がありました。

橋の「たわみ」考慮してまくらぎの厚さが変化

 JR東海は2016年12月7日(水)、3次元測量技術を用いた「橋りょうまくらぎ測量装置」を開発したと発表しました。

 東海道新幹線では、振動吸収性に優れ、補修作業を容易に行えるバラスト(砂利)を敷いた道床を採用していますが、鉄桁構造の橋では重量を抑える観点からバラストのない「無道床」の構造を採用しています。

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JR東海が新たに開発した「橋りょうまくらぎ測量装置」は電動台車でレール上を走行する(写真出典:JR東海)。

 無道床橋りょうは列車が通過するときに、その重さで“たわみ”が生じます。何もしないと橋の中央ほどへこむため、そうならないよう、たわみの量を考慮して、あらかじめ橋の中央に近付くほどレール上面の高さが盛り上がるようにしておき、列車が通過するときにレールがちょうど平らになるようにします。

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