空自機フレアに「脅し」は無理? 中国「妨害弾」主張が苦しいワケ

東シナ海も「ドッグファイト多発地帯」に?

 実際に、攻撃される前からフレアを投下することは、特に携帯型地対空ミサイルの脅威にさらされる低空での作戦ではよくあるやり方です。

 ただフレアは、正直なところあまり効果がありません。現代のミサイルは誘導性能や囮を見破る能力が非常に高いため、ミサイルを撃たれたら高い確率で撃墜される運命にあります。戦闘機対戦闘機は「先手必勝」です。

F-15の垂直尾翼後端にある黒い突起が「J/APR-4レーダー警戒受信機」。電波を逆探知し解析することで脅威を割り出す(関 賢太郎撮影)。

 世界には台湾海峡における「中国空軍対台湾空軍」、エーゲ海における「ギリシア空軍対トルコ空軍」など、格闘戦で相手をロックオンし、脅して追い払うといった、撃墜にまではいたらないまでも、戦闘機対戦闘機の実戦が多発する地域が存在します。

 今回の事件の真実がどのようなかたちであっても、中国軍戦闘機が沖縄諸島を超えて進出するようになった事実を考えると、東シナ海もドッグファイト多発地帯になる運命は避けられないといえるのかもしれません。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 奴らの偽情報にひるんではならない。

  2. いわゆる平和主義者もアンチ平和主義者も軍事的にできることとできないことをキチンと知っておいて損はない。普通、チーム(国防軍)ができることとできないことをジェネラルマネージャー(国家)はオーナーとサポーター(国民)に対し明らかにするものだが、我が国は怠りがちなので国民は迷惑する。

  3. まさかよもや自衛隊機のフレアに眼が眩んで墜落寸前の操縦ミスをした、なんて事はありえないですよね。