「日本三大車窓」を活用 特殊な車窓、運転も JR東「四季島」の大きな武器になるか?

JR東日本の豪華クルーズトレイン「四季島」が、その旅に「日本三大車窓」を活用。あわせて特殊な車窓、運転方法も体験でき、同列車の大きな特徴・魅力になりそうです。「四季島」に乗らない場合でも新しい楽しみが生まれるかもしれません。

いまは3か所そろわない「日本三大車窓」

 JRがまだ国鉄だった時代、「日本三大車窓」と呼ばれる場所がありました。あえて過去形にしたのには理由があります。そのひとつ、狩勝峠から眼下に十勝平野の雄大な風景を展望できた北海道の根室本線・落合~新得間が1966(昭和41)年にルート変更され、以降、「三大」はそろわなくなったからです。

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2017年5月にデビュー予定の「TRAIN SUITE 四季島」。10両編成で定員は34人(2016年12月、恵 知仁撮影)。

 とはいえ、その区間以外はいまなお存続。2か所になったものの「日本三大車窓」は現在も鉄道ファンに知られた存在で、そのひとつを、今年2017年5月にデビューするJR東日本の豪華クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」が活用します。

 その場所は、松本駅と篠ノ井駅を結ぶJR東日本・篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅(長野県千曲市)付近。千曲川(ちくまがわ)を中心とした善光寺平(長野盆地)のパノラマが、眼下に広がります。その眺望は車窓からも姨捨駅ホームからも楽しめ、通常、ホームのベンチは線路側を向いていますが、姨捨駅では線路とは反対の、展望が広がる善光寺平側を向いているのも面白いところです。

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