ワシに電波に遊撃ドローン? 迷惑ドローンへの対処、その最新事情

ドローン VS ドローン、未来の空戦はもう始まっている

 さらに、ドローンに対抗するための「遊撃ドローン」の研究も進んでいます。Airspace Systems社(アメリカ)が公開した遊撃ドローンシステム「One Touch Interceptor TI」のデモは、その高性能さからドローン同士の空戦の将来を予感させるものになっています。

Large 170212 drone 03
ドローンの捕獲が可能な「One Touch Interceptor TI」(画像出典:Airspace Systems)。

「One Touch Interceptor TI」は業務用の強力なドローンを使い、民生用のドローンを捕獲することが想定されています。遊撃ドローンは対象ドローンの上空に到達すると網を下に射出して捕獲するのですが、このシステムの素晴らしいところはすべてのプロセスが自動化されていることで、操縦者はドローンの発進を指示するだけです。

 さらに興味深いことに、「One Touch Interceptor TI」は迷惑ドローンとそうでないドローンの違いを、ディープラーニング(深層学習)によって見分けています。これは対象ドローンの飛行エリアやその動き、またはリアクションから捕獲対象かどうかを判断するというもの。このシステムを発展させれば、将来はイベント会場などの飛行禁止地域に数機の遊撃ドローンを滞空させておくだけで、迷惑ドローンを防げるかもしれません。

【了】

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。