北陸新幹線の京都~新大阪間、北回りと南回りどっちがいい? 4案比較

南回りは2案を追加し検討

 当初は(1)の北回りと(4)の南回り(精華・西木津地区経由)で検討されていました。(1)は距離や所要時間が短いという利点があります。また、中間駅は設置されません。一方、(4)は距離が長く、費用便益比が「1」を下回っていました。またこの(4)は奈良県を通過しますが、「奈良県を通るルートは受け入れられない」旨の意見が奈良県から示されたといいます。

 京都~新大阪間をめぐっては、運行主体のJR西日本は北回りを、京都府や周辺自治体は南回りをそれぞれ主張。そこで奈良県を通らず、かつ、京田辺市に途中駅を設ける(2)と(3)を追加で設定し、国土交通省が試算をしていました。

 新たに調査された(2)の南回り(松井山手駅付近経由)は、(1)の北回りと比べ約3km長いものの、所要時間はプラス約30秒にとどまります。また、JR学研都市線(片町線)と接続する中間駅が設置されることで、関西文化学術研究都市(学研都市)や京都府南部へのアクセスが改善。「地域の街づくり、産業立地等が進む可能性がある」(国土交通省)とされています。今回の検討では、この(2)が選ばれた形です。

 検討委員会は今後、JR西日本や京都府などから意見を聞き、3月15日(水)に与党案をまとめる見通しです。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. 北回りと南回りのどちらでもいいが、途中駅はあり得ないという感想しかありません。
    松井山手近辺にしても、1時間に1本止まるかどうかの新幹線駅より、おおさか東線経由で新大阪駅まで直通する方が新幹線を利用しやすいですし、京都駅との繋がりを強調するなら、奈良線への短絡線を新設して京都駅まで直通できるようにした方が、費用対効果は大幅に大きいでしょうに。

  2. 小浜から京都まで、ほぼ全区間トンネルになりそうだけど大丈夫なのか。

  3. 近鉄京都〜新田辺までは20分強しかかからん距離のところに途中駅を設ける必要性が感じられない。

  4. 本当は途中駅を奈良の近くに作ってリニア奈良から京都への誘導を図りたかったんでしょうけどね
    まあ無理ならしょうがない。北陸は整備新幹線だからある程度は地域振興に配慮してもいいでしょう
    今後の検討課題は、北陸奈良とリニア奈良と奈良中心部の3点をいかに便利につなげるかだね

  5. 原則いち都道府県にひと駅なんじゃないの?ふつう。
    結局フタあけてみたら、京都が無駄に2駅ですよ。
    こんなことなら、敦賀までで良かったんじゃないか?って気がするわ。

  6. VOICE(MBS)は京阪が費用負担して作った駅というところに
    注目して、このニュースを特集してましたね。

    京都府というよりは、府境に近く、大阪府側にメリットが
    多いから選ばれたとも伝えてました。

    いらないというコメントが多いですが、京都までバスで30分
    (電車50分)、新大阪まで50分以上かかりますから
    あってよいと思います。おおさか東線が開通しても
    普通で40〜45分ほどと、やはり遠いですね。

    サンダーバードも一部高槻に止まるようになりましたし、
    沿線が活性化されればと思います。ダイヤ異常時や災害時も
    駅はあったほうがメリットはあると思います。

    それより、この区間は建設費の関係からいつ開業する
    ことになるのかのほうが、大きな問題でしょうね。

  7. 山陰新幹線・・・・・・小浜駅・・・・・・敦賀駅
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               関西方面
    小浜経由にしたことで、将来山陰新幹線を追加する際、上記のような線形にすることで
    山陰ー関西
    山陰ー北陸
    関西ー北陸
    のすべての方向で運航できるようになる可能性が出てきたので賢明な判断だ。
    松井山手に駅を造ることで、間接的に奈良県や大阪府北部地域にも新幹線の効果が及ぶようになるので、これもまた全体の利益を考えたものと言える。
    ただし、中央新幹線は奈良県内でJR線・近鉄線の両方に乗り換えできる位置に設置することが望ましい。鉄道網全体の発展とより広範囲の発展のために。