首都高K7「横浜北線」きょう開通、何が変わる? 流れ変えるもうひとつの「改良」も

横浜中心部の外周に環状ルート完成

 横浜北線の開通と同時に実施される大きな改良とは、「生麦JCTの4方向化」です。これまで生麦JCTは横羽線の羽田方面(上り線)と大黒線のみが接続していましたが、横羽線の上下線と大黒線、横浜北線が相互に行き来できるようになりました。

 これにより、たとえば三ツ沢線の横浜駅西口出入口や、横羽線のみなとみらい出入口など、横浜の中心部を発着したクルマが、石川町JCT、本牧JCTを経由することなく生麦JCTと大黒線経由で湾岸線へ出入り可能に。生麦、金港、石川町、本牧、大黒の5JCTのあいだを環状に回ることができ、ルートの選択肢が大きく広がります。

Large 170318 yokohamakitasen 02
「4方向化」が図られ利便性が大きく向上した、横浜北線と横羽線、大黒線が接続する生麦JCT(画像:首都高速道路)。

 横浜北線の開通と生麦JCTの4方向化で首都高速道路が期待していることのひとつに、大型車を住居地域が多い横羽線から、大黒線経由で工業地帯を通る湾岸線へ誘導する、という点があります。横羽線沿線の住環境を向上させるねらいです。

 また、このたび開通の横浜北線ほか、その横浜北線・第三京浜の横浜港北JCTと東名高速の横浜青葉ICを結ぶ「横浜環状北西線」の建設も進められており、2020年に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」までの開通が予定されています。それが開通すると、首都高と第三京浜、東名高速の連絡が強化されるため、横浜におけるクルマの流れが大きく変わる可能性もあるでしょう。東名上りの混雑を避け、横浜環状北西線・横浜北線経由で東京都心方面へ向かう、といったこともできるようになります。

【了】

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

5件のコメント

  1. 横浜駅東口出入口から東神奈川経由で生麦に向かうことはできない

    • ご指摘ありがとうございます。
      訂正させていただきました。

  2. 早く横浜青葉ICまで開通しないかな?
    横浜青葉ICまで繋がれば中央環状線や保土ヶ谷バイパスに行かなくても湾岸線やアクアラインに行けるから。

    • まさにそれです。
      今回の開通は大きな一歩ですが、東名に繋がらないと本当の効果が発揮されません。

      東名から首都高へ入る手段は事実上、用賀から3号線を伝うルートしかありません。
      (一部の時間帯を除いて保土ヶ谷バイパスはあてになりませんよね。)
      環状北西線が出来れば臨海部に向かう車はこちらを通ればはやいでしょうしね。
      新百合ヶ丘・たまプラーザ~羽田空港のリムジンバスもルート変更することでしょう。

      あとしつこいですが、横浜環状南線と横浜湘南道路、こちらも鋭意建設を進めてほしいですね。現状の東名~首都高ルートの貧弱さは致命的ですから。

  3. 今後、外環や横浜環状北西線が東名につながることで、東名への流入車両が増え、通行容量オーバーが予想されます。
    このため、首都高速横浜環状線の全線完成と、新東名の海老名南JCTから横浜環状線への延伸を早期に進め、東名のバイパスルートを整備する必要があると思います。