北朝鮮に「MOAB」は落ちない? 米の強威力爆弾、かの国には不適なふたつの理由

爆弾にもある「適材適所」

 北朝鮮に対しては、使用するならば「MOAB」よりも、13.6トン超大型地中貫通爆弾GBU-57/B「MOP(モップ)」のほうが適しているといえるでしょう。「MOP」は「MOAB」とは逆に、重量に対する高性能爆薬の量が小さく(2.4トン)、核実験場など地下施設の内部に打撃を与えることに特化した爆弾です。その貫通力たるや、鉄筋コンクリートを60mも貫きます。

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B-2ステルス爆撃機のウェポンベイに収まる「MOP」の実物大模型(画像:アメリカ空軍)。

 そして「MOP」は、敵国が警戒する重要施設を破壊するという性格から、レーダーに探知されにくいステルス爆撃機B-2において運用されるので、北朝鮮を相手にするのには最適です。

 しかし、今回はあくまでもMC-130による「MOAB」の投下に過ぎませんから、北朝鮮に対する政治的圧力などは関係なく、アフガニスタンでの作戦における個別の使用とみなすべきです。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1.  島根大学の客員教授で天才科学者としての誉れの高い久保田邦親博士がダイセルの特機開発部門へ、首席技師として赴任した。時期が時期であるので核兵器の無力化に関する新理論を思いついたのかもしれない。

  2.  その方はたしかハイテンの金型用の特殊鋼などを開発していましたね。SLD-MAGIC私も使っています。

  3.  日立金属の冶金研究所にいた方ですね。

  4. 日立金属さんTOBでプロテリアルに名前が変わりましたね。