東海道新幹線、深夜の「過酷訓練」を実施 その内容とは?(写真20枚)

指令と列車を結ぶ「新兵器」も登場

 今回の訓練では“新兵器”も登場しました。タブレット端末です。それを使って、車掌が車両に生じた異常を撮影し、指令(運用指令)とリアルタイムな映像を共有することで、より的確、かつ迅速に処理できるかどうか検証する訓練が行われました。

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車掌がタブレット端末で異常部分を撮影。
指令とリアルタイムな映像を共有し、作業を進めていく。
換気のため乗降用扉を開けた場合は、このようにネットを張る。

 現在、東海道新幹線ではこうした場合、車掌が携帯電話で指令とやりとりしながら写真を撮影、送信していますが、タブレット端末を用い、リアルタイムで映像を共有することによって、そうしたやりとりがスムーズになることが考えられるそうです。ソフトは、一般のウェブ会議用ソフトをカスタムしたものが用いられています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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4件のコメント

  1. 投光器当てて訓練になるんかな?

    • カメラのフラッシュではないですか?
      仮に投光器だとしても作業用通路や梯子等、足元が不安定な状況で照明を使用することは何らおかしくはないと思いますが。現実としてこのような避難が行われる際は応援要員と共に照明も持参するでしょう。

  2. 中国や韓国の鉄道ではそんな訓練はまずしない。

  3. 数日前に訓練の記事を読んだら、昨夜高槻市内で架線切断による停電発生。
    数時間に渡って缶詰にされたようなので、この訓練がどこまで活かされたかは解らないけど、来年は架線復旧もメニューに入るのかも?