豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」運行開始 その特徴は? 「瑞風」だけの楽しみも JR西日本(写真36枚)

「瑞風」導入の目的は? 最高速度110km/h

 JR西日本は「中期経営計画2017」において「地域共生企業」になることを掲げ、地域と一体となった観光振興の推進を目指しており、「瑞風」はその取り組みのひとつとして登場するものです。

 この「瑞風」もJR東日本の「四季島」も、JR九州の「ななつ星」も同様の目的があり、象徴的で注目度の高い豪華クルーズトレインの旅に沿線各地の魅力が組み込まれることにより、地域の魅力が掘り起され、その活性化につながっていくことなどが期待されています。

 なお「瑞風」の第1期運行では、募集368件に対し申し込みは5.5倍の2022件。そのなかで最高倍率は、6月21日(水)に出発する「山陽・山陰コース」の「ザ・スイート」で、倍率は68倍でした。兵庫県在住の40代女性が当選しています。

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「瑞風」ラウンジカーは「キラ86」という形式。
左右フルアクティブ動揺防止装置を備える「瑞風」。
入口に「DINER PLEIADES」のプレートが光る「瑞風」食堂車。

 また「瑞風」の87系寝台気動車は、搭載するディーゼル発電機とバッテリーからの電力でモーターを駆動し、走行するハイブリッド方式を採用。線路の上空に電気を列車へ供給する架線がない区間(非電化区間)でも、走ることが可能です。

 最高運転速度は110km/h。すべての車両に左右フルアクティブ動揺防止装置、上下セミアクティブ動揺防止装置を備え、揺れを抑えています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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4件のコメント

  1. JR九州もJR東日本もそうだが、そんな無駄な車輌を数十億もかけて開発、投入するくらいなら、老朽化した保安設備の更新に回すべきだった。第一そういう観光列車は老朽車輌の改装で充分。背任罪に問える位。

  2. 前のトワイライトもGT-Rも何とか頑張ればロックオンできたけど?こりゃ俺には無理!北海道さんふらわあが定期を欠航してまで熊本の被災地で仮ホテルとしての運用が検討されたように列車もそろそろ考えてもいいんじゃないかと思うね、これって燃料があれば非電化区間も走れるんだよね?

  3. 機関車無いの?

    • まるっきり無い訳じゃないが、残っているDD51やDE10もすでに製造から40年以上経過した老朽機
      先の事を考えたら現実的じゃないですね
      5月に仙石線ラインのハイブリッドディーゼルカーに乗りましたが快適でしたよ
      鉄道車両のテクノロジーもどんどん進化していますよ