戦闘機がミサイル撃ち放題? アーセナル・プレーンで現実はゲームに追いつくのか

コンセプトは半ば実現しているも…?

 アメリカ空軍のB-1BやB-52Hといった現代型の爆撃機は、すでにこうしたアーセナル・プレーンのような能力を一部達成しており、イラクやアフガニスタンにおいて実戦投入されその有効性を実証しています。ゆえに既存の機体をアーセナル・プレーン化すること自体はそれほど困難ではないと思われます。

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アメリカ空軍のB-1B「ランサー」爆撃機(画像:アメリカ空軍)。

 事実、2016年2月には2017米会計年度(2017年10月以降)においてアーセナル・プレーンの開発予算が組まれると公式に発表されました。しかしその後続報はなく、実際に今年中のスタートとなるかどうかは現在のところ不明です。

 かつて冷戦時代、ボーイング747ジャンボジェットの機内に核弾頭巡航ミサイルを72発搭載した「CMCA(巡航ミサイル空中空母)」計画なる開発案がありました。結局CMCAはコンセプト倒れに終わってしまいましたが、目的こそ違えどそれを彷彿とさせる空中の弾薬庫、アーセナル・プレーン開発の動向には注目したいところです。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 90年代後期、巡航ミサイル等大量のミサイルを撃つだけ、誘導は他艦任せのアーセナルシップという構想がありましたが。しかしこれは一機やられたら対空ミサイル全滅というダメな構想。

    • 一応そのコンセプトはズムウォルト級として実現したけどね

  2. 極超音速対空ミサイルの登場で早期警戒管制機が危ないとか言われてる現状でこのアイデアは時代遅れのような