リニア中央新幹線、茨城に「川」を製作 73mの巨大模型で「100年に一度」を実験【動画】

品川~名古屋間で建設が進んでいるリニア中央新幹線。「山梨実験線」を中心に超電導リニアの開発が進められていますが、茨城県つくば市でも中央新幹線の「100年に一度」を検証する実験が、巨大模型と大量の水を使って行われていました。

60分の1サイズで再現して73m

リニア中央新幹線、茨城県つくば市で「大量の水」を使って実験(1分9秒)。

 500km/hで走る超電導リニアモーターカーを用い、2027年の品川~名古屋間開業を目指しJR東海が建設を進めている中央新幹線。それに関する「大量の水を使った実験」が茨城県つくば市で行われており、2017年7月27日(木)、その内容をJR東海が報道陣へ公開しました。

 超電導リニアの開発は、走行試験や体験乗車が行われている「山梨実験線」を中心に進められていますが、JR東海がつくばで行ったのは、中央新幹線の「橋」に関する実験です。

 長野県の飯田市と喬木(たかぎ)村の境界を流れる天竜川。そこへ架けられる中央新幹線の天竜川橋りょうが河川全体へ与える影響を把握するため行われたもので、その橋が架かる付近の川の模型が60分の1サイズで製作されました。橋を架けると、その橋脚で水の流れが速くなり堤防に影響を与える、といった可能性があります。

Large 170803 tenryu 01 Large 170803 test 1 Large 170803 test 2
全長が70m以上にもなる天竜川の模型。
水量が1年に1回程度の洪水時(実際の河川流量は1270立方メートル)。
水量が100年に1回程度の洪水時(実際の河川流量は4200立方メートル)。

 60分の1とはいえ、長さ4400m、幅400mにおよぶ範囲をモデルにしているため、サイズは長さ73m、幅6.7mと巨大。そこへ最大で毎秒151リットルの水を流し、実験が行われました。この水量は、実際の河川流量に換算すると毎秒4200立方メートル。100年に一度起こる可能性がある洪水の流量だそうです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

5件のコメント

  1. スピードもいいけど少しは坂の町の交通手段に応用してくれないかな?

  2. 水圧にスケールがかかってないこんな実験なんの意味があるのか。
    無駄金使って何してんのか。。

  3. そのうち「1000年に一度」だの「想定外」だのが来て一気にあぼーん

  4. 本当に災害を想定するなら流木とか流さないとダメだよね。水圧だけが橋を落とすわけじゃないし

    • 流木の件は記事中に記載があります