道路の名前、売ってみたらどうなった? 旧に復した「箱根ターンパイク」の10年間とは

2007年に日本で初めて道路のネーミングライツ(命名権)が販売された神奈川県の「箱根ターンパイク」。2017年8月1日(火)に本来の名称へと戻りましたが、10年のあいだにどのようなことがあったのでしょうか。

トーヨータイヤとマツダの名が道路名に

 神奈川県西部の有料道路「MAZDAターンパイク箱根」が、2017年8月1日(火)に「箱根ターンパイク」へ名称を変更しました。

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小田原から伊豆にかけての山上を通る箱根ターンパイク(画像:photolibrary)。

 この道路、そもそも「箱根ターンパイク」が本来の名称です。道路を管理する箱根ターンパイク株式会社(小田原市)が2007(平成19)年に日本で初めて道路のネーミングライツ(命名権)を販売し、東洋ゴム工業(兵庫県伊丹市)が権利を取得、「TOYO TIRES ターンパイク」になりました。その後、2014年にはマツダがこれを取得し、「MAZDAターンパイク箱根」へと変わりました。

 これにともない、沿道に位置する商業施設「大観山スカイラウンジ」も「TOYO TIRES ビューラウンジ」「MAZDAスカイラウンジ」と名称変更を重ね、8月1日からもとの「大観山スカイラウンジ」に戻っています。

 10年間、どのようなことがあったのでしょうか。箱根ターンパイクに聞きました。

――なぜ「箱根ターンパイク」に戻ったのでしょうか?

 マツダ様と交わした契約の期間が満了したことにともなうものです。

――そもそもなぜ道路のネーミングライツを販売したのでしょうか?

 収入確保のほか、こちら側のPRとしての側面も大きいです。2007(平成19)年当時、スタジアムなどでネーミングライツの導入が話題になっていたことから、当社の道路でも取り入れることとしました。最初のネーミングライツパートナーとなった東洋ゴム工業様とは、「社名やブランド名が道路名になればPRにつながる」と意見が合致したことで実現しました。マツダ様とも同様の理由で契約を結んでいます。

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コメント

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5件のコメント

  1. ならYRP野比も野比に戻してよ、交差点名も数年振りに来たら変わってたり、一般路の岡山ブルーラインなんて元はブルーハイウェイとか書いてあったし、

    • それは施設利用者に分かりやすいように改名しただけでネーミングライツとは関係ないでしょ。

    • まあ、別にいいんじゃないの?

  2. ターンパイクも無料化して欲しいと思うがな。
    私道だから厳しいが東名が事故ると隣の箱根新道が詰まるのでここか石橋支線のどちらかを無料化して欲しい。

  3. ところでターンパイクを元々運営していたのが東急だったということを知っている人は、そろそろ少なくなりつつあるのかな。
    この記事にコメントしているみなさんぐらいじゃない?知っているのは。