SA・PAは高速道路のためだけにあらず 一般道から入場可、全国250か所以上に!?

一般道からも入場できる高速道路のSA・PAが増えています。その数、実に全国250か所以上。日本道路公団が分割民営化されNEXCOが発足して以降、方針が転換され、一般道への開放が積極的に行われています。

SA・PAを「地域の方にも」 民営化で大きく方針転換

 高速道路上のSA・PAは、高速道路の利用者だけを想定しているかといえば、そうではありません。実は近年、一般道からも入れるSA・PAが増加しています。

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東北道の長者原SAにある一般道出入口。NEXCO東日本では「ウォークインゲート」と呼称している(画像:NEXCO東日本)。

 その呼称はNEXCO3社で異なり、NEXCO東日本は一般道からの出入口に「ウォークインゲート」、NEXCO西日本は「ウェルカムゲート」の愛称を制定し、前者は76か所(2017年11月現在。以下同)、後者は68か所あります。一方、NEXCO中日本では出入口の愛称ではなく、一般道から利用可能なSA・PAそのものを「ぷらっとパーク」と名付けており、管内で実に120か所以上を数えます。

 NEXCO中日本管内のSA・PA事業を展開する中日本エクシス(名古屋市中区)東京広報室によると、「ぷらっとパーク」を「できるところから増やしている」といいます。詳しく話を聞きました。

――なぜ「ぷらっとパーク」を増やしているのでしょうか?

 SA・PA近隣のお客様に親しみを持ってもらう目的があります。2005(平成17)年に日本道路公団が分割民営化されNEXCO中日本が発足して以降、地域の方にも利用してもらう方針に転換しました。たとえば山間部にあるSA・PAでは、近隣に飲食店がなく、(高速道路を利用しなくても)SA・PAを使えるといい、といった声がありました。

――「ぷらっとパーク」では一般道からの利用者用ゲートや駐車場を新設しているのでしょうか?

 近年は、アプローチ道路や専用の駐車場を設置することが主流ですが、土地の問題から、職員用の道路を使ったり、職員用駐車場の一部をお客様向けに捻出したような場所もあります。

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コメント

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4件のコメント

  1. 念のため。記事にあるSAやPA内でも自転車や125cc以下のバイクの乗り入れ、持ち込み、駐輪は禁止です。

  2. 今に始まった話ではない。
    浜名湖SAや基山PAのように高速バスの停留場のあるところは昔から堂々と入れた。
    中には近隣の一般道を走る路線バスまで至近箇所にバス停を設けて乗り換えをねらっているものまであるくらいだ。

    SAやPAの利用客を増やす別のヒントとして、高速バスの停留所を誘致するのはどうだろう。例えば東名の海老名SAとか。
    パッとは思いつかないが、高速バスの停留所を併設すれば意外に便利かも、というSAやPAは少しはあると思う。近隣に鉄道の駅や地元の路線バスのバス停、空港、旅客船ターミナルなど、洗い出してみるといいだろう。

  3. 別に民営化しなくてもETC普及で通行券の不正が減ったのも大きいだろう。
    なら、鉄道駅と高速道路のSA・PAを隣接させて鉄道からも高速道路休憩所の向上させた方が良い。
    どちらも自転車が敵になるのが明白だから。

  4. 特に「外からもどうぞ」と言うようになったのが最近増えたと言うだけで、昔からSA.PAは外から入れる。
    「こちらからどうぞ」の看板がないだけで外から出入りする出入り口はある。職場近くのPAによく昼飯食いに行ってたな。