JR九州「これからも意見に耳を傾ける」 新ダイヤに関する社長コメント全文

JR九州が、減便などを盛り込んだ2018年3月のダイヤ改正について、青柳俊彦 代表取締役社長によるコメントを発表しました。地域の意見を踏まえ、当初案の一部を見直したといいます。

新ダイヤはJR九州ウェブサイトなどに掲載

 JR九州は2018年2月16日(金)、新ダイヤの詳細が固まったことに際し、青柳俊彦 代表取締役社長によるコメントを発表しました。内容は次のとおり。

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JR都城駅に停車している吉都線の列車。写真はイメージ(2011年5月、恵 知仁撮影)。

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平成30年3月17日からの新しいダイヤについて

 JR九州では、これまで列車の増発や新型車両の投入をつづけ、交通ネットワークの充実を図ってまいりました。また、九州各地で地域のみなさまよりご協力をいただきながら、D&S列車の運行やJR九州ウォーキングの開催、また駅の利便性など、地域の活性化と鉄道の利用促進に努めてまいりました。

 しかしながら、高速道路の延伸により他輸送機関との競争が激化し、人口減少や少子高齢化が進むなど、弊社を取り巻く環境は、今後も厳しい状況が続くことが予想されることから、平成30年3月17日に予定しているダイヤ改正において、お客さまのご利用状況を十分に踏まえた上で、列車本数や運転区間等について見直しを行うこととしました。

 この見直しにあたっては、前後の列車との時間間隔を調整することにより、お客さまの利便性が低下するようなことがないよう努めてまいりましたが、沿線の自治体さまへご説明を進めていく過程で、沢山のご意見を聞かせていただき、お客さまのご利用状況について、これまでに弊社が把握していなかったものがあることがわかりました。他の公共交通機関がなく、列車の運転をとりやめることにより、就学の継続が困難になるなどのおそれがあるものもありました。このことから、地域のみなさまからいただいているご意見を踏まえ、ダイヤ改正(案)の一部を見直しました。

 これからも、日頃からお客さまの声や地域のみなさまからのご意見に耳を傾け、お客さまのご利用状況の把握に努め、時刻の修正や車両の増結、列車の増便や運転区間の延長等を柔軟に実施してまいります。

 さらに、安全とサービスを基盤として、駅を中心とした街づくりや、バリアフリー化によるご利用しやすい駅づくりなどを通して、鉄道の利用促進を図るとともに、地域のみなさまと連携して、積極的に地域の活性化に取り組み、ご期待に沿えるよう鋭意努力してまいります。

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 JR九州は3月17日(土)にダイヤ改正を実施する予定です。その概要は2017年12月に発表していますが、一部線区では列車本数の減少や運転区間の縮小を計画しており、沿線自治体などから見直しを求める声が上がっていました。

 新ダイヤの詳細はJR九州のウェブサイトや各駅に掲示されるほか、2月24日(土)発売の『JR時刻表』『JTB時刻表』などにも掲載されます。さらに3月1日(木)以降は駅時刻表の配布、12日(月)以降はポケット型時刻表の配布が予定されています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. (運賃が)高い、(本数が)少ない、(よく遅延して)遅いっと三拍子揃ってますからねー。
    それは人口減少や高速道路の発達を言い訳にしているに過ぎない。

    乗車中にトンネルや山間部等僻地でも携帯電波が届く様にしたり(高速道路はほとんど届く)、電車内にWi-Fi接続できる様にしたり、管轄の路線内は電子マネーで乗車出来る様にしたり
    本業の充実を図った方がいいんじゃないか?