地下鉄にもなる「長い路面電車」とは? 道路を行く長さ66m、4両編成の列車(写真14枚)

道路上を、長さが66mにもなる4両編成の電車が走る場所があります。しかもその電車は、路面電車から登山電車、さらには地下鉄にもなります。

通常、路面電車の長さは30mまでだが…

道路に現れた“路面電車”は4両編成、66m。地下鉄も走行(1分6秒)。

 道路に敷かれた線路。そこにやって来た“路面電車”は、全長が66mもある、4両編成の電車でした。

 京都市山科区の御陵(みささぎ)駅と、滋賀県大津市のびわ湖浜大津駅を結ぶ、京阪電車の京津線(大津線)。そのびわ湖浜大津駅付近では500mほど、道路上を走ります。

 通常、路面電車の長さは30mまでですが、ここでは特例で4両編成、66mの列車が走行しています。

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京阪京津線の路面電車区間(併用軌道区間)を走る、4両編成の800系電車(2018年5月、恵 知仁撮影)。

 しかも、この京津線の電車は“路面電車”から、急坂・急カーブの“登山鉄道”、そして“地下鉄”にもなります。

 京津線は、御陵駅から京都市営地下鉄東西線に直通。また上栄町~大谷間には61パーミル(1000m進むと61mの高低差がある坂道)という、現在の日本の鉄道で3番目に急な坂道があるのです(一般的な方式において)。

 そうした様々な状況に対応できる京津線の800系電車は、車両1mあたりの価格が日本トップレベルの高さといわれます。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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5件のコメント

  1. >現在の日本の鉄道で3番目に急な坂道

    えーと、一位は箱根登山鉄道、二位は都電荒川線飛鳥山付近だったかな。

  2. 地下鉄直通にしたせいで不便になりガラガラだけどね

  3. 京阪と京都市営地下鉄、京都市バスは共通運賃採用すれば大津線問題も解決するのでは?

  4. 写真はたくさん載ってますが、いずれも構図が似ていて、写真からだと長いかどうかわかりづらいですね。

  5. 鉄道マニアなら浜大津駅近辺を知らない人いないでしょうね、名鉄の併用橋は無くなったけど、ここの景色はいつまでもこのままでいて欲しい…