後藤西武HD社長:30年度にインバウンド売上高倍増目指す=インタビュー

増えているリピーター対応なども進めているといいます。

 西武ホールディングスの後藤高志社長は8日までに時事通信のインタビューに応じ、傘下のプリンスホテルなどを通じたインバウンド関連の売上高について、2030年度までに倍増を目指す考えを示した。17年度の227億円から450億円程度への引き上げを目標とする。主なやりとりは次の通り。

 -台風21号や北海道地震の事業への影響は。

 今までも箱根山や浅間山の噴火といった自然災害を経験しており、その後の急回復に向けたキャンペーンなどのノウハウを蓄積してきた。関空では「京都」や「びわ湖大津」、地震では「札幌」などの各プリンスホテルで影響を受けたが、だいぶ回復しつつある。

 -訪日客数への影響をどうみるか。

 9月の訪日客は中国と韓国、台湾、香港、英国を除くと、世界の主要15カ国・地域では9月として最高を更新しており、インバウンドは着実に増えている。20年に4000万人という目標は達成できるだろうと思う。

 -インバウンド関連の目標は。

 18年度から3カ年の中期経営計画では、17年度に227億円だったインバウンドの売上高を20年度に302億円に増やす方針だ。

 30年の訪日客の政府目標は6000万人と、20年の1.5倍だ。少子高齢化が進んでいくので(日本人の比率が低下し)、インバウンドの売上高も1.5倍(約450億円)よりももっと数字が大きくなるだろう。

 -これまでのインバウンドへの取り組みは。

 相当精力的にやってきた。東京都内のシティホテルを中心に前倒しで改修を進めたほか、海外の営業拠点も拡充した。こうした成果が着実にインバウンドの増強という格好で現れている。

 -増えているリピーター対応は。

 最近はスマートフォンやタブレットで検索して地方に行く外国人リピーターが増えているのはいい傾向だ。ゴールデンルート以外では軽井沢や、スキー場のある富良野に誘客する努力を子会社の西武バスや西武トラベルなどと行っている。

 -今後はどんな取り組みを進めていくのか。

 都市部の主要なホテルの改修はほぼ一巡した。リゾートホテルでも軽井沢や箱根など主要なところは手を付けたが、軽井沢に新しいホテル棟を作るなど、スピード感を持ってやっていく。このほか、多言語対応として、ホテルスタッフの語学教育も含め、ハード、ソフトの両面で受け入れ態勢をさらに充実させていく。

【了】

Writer: 時事通信

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