日産、ゴーン会長を解任=企業統治見直し-3社連合の行方焦点・臨時取締役会

日産が臨時の取締役会で、カルロス・ゴーン容疑者の会長解任を決定しました。

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臨時取締役会が行われている日産自動車本社に集まった報道陣=22日午後、横浜市西区

 日産自動車は22日午後に臨時の取締役会を開き、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の会長解任を決めた。1999年に最高執行責任者(COO)に就任して以来、約20年にわたって権限を自身に集中させてきたゴーン流経営に終止符を打ち、日産は抜本的な企業統治改革に着手する。

 資本提携する仏自動車大手ルノー、三菱自動車との3社連合の今後の方向性についても議題に上ったとみられる。取締役会は夕方に始まった。

 ゴーン容疑者は、有価証券報告書に役員報酬を約50億円過少に記載していたとして、19日に東京地検特捜部に逮捕された。会社の資金を私的流用していた疑いも持たれている。

 19日に記者会見した西川広人社長は、同容疑者への過度な権限集中が不正の誘因になったとの見方を示した。臨時取締役会では業務運営の透明性向上に向け、企業統治の在り方を検討する社外取締役らの委員会設置についても議論されたもようだ。

 ゴーン容疑者はルノー・日産提携後に経営再建のためにCOOとして送り込まれ、2000年に社長に就任。工場閉鎖や人員削減、資材調達コスト削減を徹底する再建計画「日産リバイバルプラン」で有利子負債を圧縮し、V字回復の立役者となった。16年には三菱自を傘下に収め、3社連合を世界有数の自動車メーカーに押し上げた。

◇日産自動車の過去20年の歩み

1990年代後半 日産自動車が経営危機
  99年 3月 日産と仏ルノーが資本提携に調印
      6月 ルノー出身のゴーン最高執行責任者(COO)就任
     10月 中期経営計画「日産リバイバルプラン」発表
2000年 5月 00年3月期連結最終損益、過去最悪の6843億円の赤字
      6月 ゴーン社長兼COO就任
  01年 3月 村山工場の車両生産中止
      5月 01年3月期連結最終損益、3310億円の黒字に転換
      6月 ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)就任
  05年 4月 ゴーン社長がルノーCEO兼務
  09年 5月 ゴーン社長がルノー会長兼CEO兼務
  16年10月 日産が三菱自動車に資本参加
     12月 三菱自でゴーン会長、益子修CEOの体制発足
  17年 4月 日産でゴーン会長、西川広人社長兼CEOの体制発足
  18年11月19日 東京地検が金融商品取引法違反の疑いでゴーン容疑者を逮捕
        21日 ルノーが暫定トップとしてボロレ氏を副CEOに指名

(注)日付は日本時間

【了】

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Writer: 時事通信

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