中国無人機、月の裏側に着陸=世界初、「宇宙強国」へ一歩

中継衛星を経由して、月の裏側の画像を送ることにも成功しています。

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中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」を宇宙空間に運ぶため、打ち上げられる「長征3Bロケット」=2018年12月、四川省の西昌衛星発射センター(AFP時事)

【北京時事】中国が打ち上げた無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」が中国時間3日午前10時26分(日本時間同11時26分)、世界で初めて月の裏側に着陸した。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。通信環境や地形などの面で難易度の高い裏側への軟着陸成功で、米ロに次ぐ「宇宙強国」を目指す中国の技術力の高さを示した。

 宇宙開発は、米国が見直しを求める中国のハイテク産業育成策「中国製造2025」の重点分野。米トランプ政権が警戒を強めるのは必至だ。

 探査機は月から15キロ離れた軌道から下降。自ら識別した障害物を避けながら約11分かけて、東経177.6度、南緯45.5度付近に軟着陸した。着陸から約1時間後には、月の裏側を近距離から撮影した複数の画像を中継衛星を経由して送ることにも成功した。今後は搭載した探査車も使い、地形や鉱物資源などを調査する。

 月は常に同じ側を地球に向けて回っているため、月の裏側の探査機と地球との交信には中継する衛星が不可欠。中国は昨年5月に通信衛星「鵲橋」の打ち上げに成功していた。また、比較的平たんな表側に対し、裏側は「6000メートル級の起伏」(中国紙・解放軍報)があり、着陸の難度も高かった。月探査プロジェクトの呉偉仁総設計師はCCTVの取材に「われわれは『宇宙強国』の夢を徐々に実現している」と強調した。

 中国は2013年に無人探査機「嫦娥3号」を月に送り、旧ソ連、米国に次いで月面に到着した世界3番目の国となった。21世紀に入って月に探査機を着陸させたのは中国だけだ。

【了】

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