空の安全に懸念広がる=無給の空港係官、多数欠勤-米政府閉鎖1カ月

米政府閉鎖の影響が広がっています。

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米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で、荷物検査に並ぶ乗客=17日(AFP時事)

【ワシントン時事】暫定予算失効に伴う米政府機関の一部閉鎖は、22日で丸1カ月を迎えた。約80万人の連邦政府職員に依然、給与が支払われない中、空港での荷物検査などに当たる運輸保安局(TSA)の係官が多数欠勤。過去最長の政府閉鎖が、空の安全に影響を及ぼすことに懸念が広がっている。

 TSAは21日、「予定されていない欠勤」で休む職員の割合が、19日の8%から20日は10%に上昇したことを明らかにした。前年同時期の3%から3倍超に増加。休んだ職員の多くが「金銭的な制約のため、欠勤を事前報告できなかった」と説明したといい、無給勤務への抗議による欠勤が多かったとみられる。

 TSAは声明で「空港や航空会社と協力し、要員の最適な配置などを通じて任務を継続する」と強調。空港利用客の99.9%は荷物検査の待ち時間が30分以内というが、USAトゥデー紙(電子版)によれば、アトランタやシアトルの空港では待ち時間が60分を超えている。

 トランプ大統領は20日のツイッターに「無給で国のために一生懸命働く素晴らしい人々に感謝する。あなたたちは偉大な愛国者だ」と投稿した。だが、不法移民対策として掲げるメキシコ国境の壁建設をめぐる民主党との対立は収まる気配がなく、政府再開に必要な予算成立のめどは立っていない。

 トランプ氏は先週、廃止を表明していた不法移民救済措置を3年間存続させるのと引き換えに、壁建設費を予算計上する妥協案を提示したが、民主党は「話にならない」(ペロシ下院議長)と拒否した。トランプ氏は21日のツイッターで「壁も鉄柵もなしで犯罪や薬物の流入を止められると民主党が言うのなら、現実を見ていない。人道の危機なのだ」と書き込み、壁建設の必要性を重ねて訴えた。

【了】

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