自動車大手労組、賃上げ要求=トヨタは総額で-19年春闘

 自動車大手の労働組合は13日、2019年春闘の要求書を経営側に提出する。トヨタ自動車以外の労組は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に相当する「賃金改善分」として月3000円を要求。ベア要求は6年連続で、要求額は前年と同じ。一方、トヨタはベアの具体額を提示せず、ベアに定期昇給などを合わせた月例賃金総額の要求水準を明示して交渉する。

 自動車は電機や鉄鋼とともに春闘相場に大きな影響を及ぼすため、交渉の行方に注目が集まる。各社労組は3月13日の集中回答日に向け、交渉を本格化させる。

 トヨタ労組は、18年春闘で経営側が具体的なベアを公表しなかったことを踏まえ、非正規従業員を含む全組合員平均で1万2000円の月例賃金引き上げを求める方針に転換。傘下のグループ各社との賃金格差是正も進めたい考え。主要労組がベアの具体額を公表せずに要求するのは異例だ。

 自動車大手7社の19年3月期の連結純利益は、スズキと三菱自動車を除く5社が減少する見通し。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題などから経営環境は不透明感を増しており、今春闘も厳しい交渉が予想される。

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