火災現場を飛べるドローン=300度に1分耐える-エンルート社

Large 20190306at70s p
エンルート社が開発した火災現場に接近できるドローン。300度の高温に1分間耐えられる(指さしている部分がカメラ搭載部)=6日午後、東京・霞が関の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)分室

 産業用ドローンの製造企業「エンルート」(埼玉県朝霞市)は6日、火災現場用の耐火ドローンを開発したと発表した。火元の上空5~10メートルまで接近して撮影でき、300度の高温に1分間耐えられる。消防隊による状況把握、逃げ遅れた人の救出ルート確認のほか、火山噴火時の調査にも使えるという。

 この耐火ドローン「QC730FP」は重さ6.5キロ。ボディーにマグネシウム、4枚のプロペラにチタンを使い、特殊な塗料で耐火性を高めた。動画撮影カメラと赤外線カメラを搭載し、前面を耐熱石英ガラスで保護した。消防隊員らが伝送された動画をパソコンで見ながら操縦でき、あらかじめ入力したプログラムによる飛行も可能。 

 開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業の一環。4月5日から11日まで、国内消防機関からモニタリング希望を受け付け、10月に受注開始。来春までに製品の引き渡しを始める予定。価格は開発のベースとなった既存製品の約200万円を上回る見込み。

 同社の高橋一則・研究開発プロジェクト推進部長は「民生用で世界初の性能。炎の中を飛行させる試験を繰り返し、耐火性の向上と機体の軽量化を実現した」と話した。

【了】

この記事の写真一覧

最新記事

コメント