トヨタ、燃料電池車両で月面探査=30年代、JAXAと連携

 トヨタ自動車は12日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、2030年代前半までに月面での有人探査に乗り出すと発表した。地球と重力の異なる厳しい環境下の宇宙探査向け車両を開発。次世代の燃料電池(FC)を搭載する。 

 同日東京都内で開催されたシンポジウムに、トヨタの寺師茂樹副社長とともに参加した、宇宙飛行士でJAXA理事の若田光一氏は「宇宙探査はチームジャパンで取り組むべきだ」と強調した。

 月面探査で使用する車両はマイクロバス2台ほどの大きさ。搭載するFCは1回の水素・酸素の充填(じゅうてん)で1000キロ走り、合計で月面1万キロ以上の走行が可能という。水素・酸素は地球から持参し、将来は月面での燃料調達も視野に入れる。

 今回のプロジェクトはJAXAが29年の打ち上げを目指し、月面での運用は30年代となる見通しだ。

 トヨタの豊田章男社長は「これまで培ってきたトヨタの『耐久性、走破性』と『FC』という環境技術に期待を寄せてもらっていることを大変うれしく思う」とコメントした。

【了】

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