カルプレス被告に判決=MTGOX元代表、無罪主張-ビットコイン横領・東京地裁

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」取引所のコイン大量消失をめぐり、業務上横領などの罪に問われた運営会社「MTGOX」(東京、民事再生手続き中)元代表マルク・カルプレス被告(33)=フランス・イスラエル国籍=の判決が15日、東京地裁(中山大行裁判長)である。検察側は懲役10年を求刑。被告側は無罪を主張している。

 検察側は論告で、同社が顧客からの預かり金と会社の資金を分別せず、同じ口座で管理していたと指摘。口座を管理していたのは被告のみで、「自分の欲求のため、勝手に個人口座に送金して私物化した。返済の意思も見込みもなかった」と主張した。

 弁護側は「税理士と話し合い、元帳にも計上された貸付金だった」と反論。被告人質問でカルプレス被告自身も「会社から借りていただけ。後で精算するつもりだった」と訴えていた。

 起訴状によると、カルプレス被告は2013年、顧客から預かった現金など計約3億4100万円を自身の口座に送金し、ソフトウエアの開発権取得費や高級ベッドの購入費に充当。自社の取引システムに架空の入金を記録し、多額の現金残高があるように見せ掛けたなどとされる。

 検察側は予備的訴因として、会社に同額の損害を与えたとする特別背任罪なども追加していた。

 ◇MTGOX社をめぐる動き

 2011年    MTGOX社設立

   14年 2月 M社がビットコイン(BTC)取引を停止し、民事再生法適用を申請。約85万BTCの消失と預かり金最大28億円の不足を発表

       3月 約20万BTCの残存を発表。消失分は約65万BTCに

       4月 東京地裁が破産手続き開始を決定

   15年 8月 警視庁がカルプレス被告を逮捕

   17年 7月 東京地裁で初公判。カルプレス被告は無罪を主張

   19年 3月 カルプレス被告に判決

【了】

最新記事

コメント