大阪モノレール彩都線の延伸計画中止が確定 沿線開発変更で採算見込めず 南側は延伸へ

大阪高速鉄道(大阪モノレール)が申請していた彩都線 彩都西~東センター(仮称)間の延伸計画について、中止が確定。一方、大阪モノレール線南側の門真市~瓜生堂(仮称)間は、延伸計画が国土交通大臣により認められました。

大阪モノレール線の延伸計画は許可

 大阪高速鉄道(大阪モノレール)が申請していた彩都線(国際文化公園都市モノレール線)の延伸計画の中止について、国土交通大臣は2019年3月19日(火)、申請通り許可しました。

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彩都西駅の終端部。この先も約2km延伸されるはずだった(2007年5月、草町義和撮影)。

 彩都線は、大阪モノレール線の万博記念公園駅(大阪府吹田市)と国際文化公園都市(彩都)西部エリアの彩都西駅(大阪府茨木市)の6.8kmを結んでいます。彩都西駅からさらに東部エリアの東センター駅(仮称)まで約2kmを延伸することになっていましたが、沿線の開発が進まず、延伸計画は事実上凍結されていました。

 大阪府は2017年、東部エリアの今後の開発方針を決定。住宅中心の開発を取りやめて工場などを建設することにし、彩都線の延伸中止も決めました。大阪モノレールはこれを受け、2019年1月11日に、未着工区間である彩都西~東センター間の軌道運輸事業の廃止を国交相に申請していました。

 一方、大阪モノレールが2018年7月11日に申請していた大阪モノレール線 門真市~瓜生堂(仮称)間の延伸計画も、2019年3月19日(火)に認められました。こちらは門真市駅(大阪府門真市)から近畿道に沿って南下し、大阪府東大阪市内の近鉄奈良線と交差する地点まで延伸する計画。2029年度の開業が予定されています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 彩都は、千中ですら乗り換え1回、梅田など都心となると2回も乗り換えになる上に、モノレールの運賃も割高なだけに、宅地化が進まないのは仕方のないことだろう。一方で新名神のICも比較的近くクルマでの通勤も便利なことから、物流倉庫は増えてきた。彩都西駅が完全に彩都のターミナル駅として十分機能し、パークアンドライドとしての役割も果たされている。延伸廃止は納得だといえる。

  2. 一刻も早く南進してほしい。
    阪急沿線から近鉄線にいくのはとても不便。梅田・難波というターミナルを通らざるを得ず、時間のロスや乗換えのストレスがたまる。料金が多少高くても、蛍池から瓜生堂(仮称)まで一本で行けたら、その安楽さは計り知れない。
    同じことを言っている人はかなり多いので、とにかくさっさとモノレールを南に延伸してほしい。