水上バイクの事故多発=ボートえい航中が急増、10年間に454件-運輸安全委

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水上バイクにえい航されるソファ型の浮具を使って行われた運輸安全委員会の事故調査の研修=2018年5月24日、大阪府貝塚市(運輸安全委提供)

 水上バイクが関わる事故が多発している。運輸安全委員会が2018年までの10年間に起きた454件を分析したところ、死者は59人、重軽傷者は510人に上った。8月は年間を通じて事故が最も多く、運輸安全委は注意を呼び掛けている。

 運輸安全委によると、水上バイクが関わる事故は18年に47件。17年は34件、16年は52件だった。このうち、特に増えているのがバナナ型ボートなどを引っ張る際に起きた事故で、18年は21件に上り、17年の11件からほぼ倍増した。

 兵庫県淡路市沖の瀬戸内海では18年8月、水上バイクにえい航されたバナナ型ボートに、別の水上バイクが水しぶきを掛けようと接近して衝突。ボートに乗っていた1人が死亡、5人が重軽傷を負った。

 15年8月には福岡県糸島市沖で、水上バイクが引っ張るソファ型の浮具がカキ養殖用のいかだと衝突。乗っていた4人全員が投げ出され、負傷する事故も起きた。

 454件の発生場所のうち、湖や河川が3割を占め、琵琶湖(滋賀県)61件や猪苗代湖(福島県)19件、相模川(神奈川県)14件などで多いという。

 また、水上バイクからの落水事故は223件で、搭乗者が落水後にバイクのジェット噴流で内蔵を損傷したケースもある。

 運輸安全委の担当者は「多くの事故は他の船舶や障害物に近づきすぎたり、速度が出すぎたりしたことで発生している。安全運航を心掛けてほしい」と話している。

【了】

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