香港発着全便が欠航=空港業務、12時間超まひ-改正反対派が座り込み

 【香港時事】容疑者の中国移送を可能にする香港の逃亡犯条例改正問題で、改正に反対する市民は12日、香港国際空港で抗議の座り込みを行った。地元メディアなどによると、この影響で、既に搭乗手続きを終えた出発便などを除き、同日中の同空港の発着便はすべて欠航となった。13日朝までには多くの反対派は空港を離れ、航空便の運航が再開されたが、前日の影響で欠航が多い状況が続いている。

 反対派の市民は9日から3日間の予定で空港での座り込みを敢行。12日の座り込みは当初予定していなかったが、週末の抗議活動でデモ隊に催涙弾などで実力行使した警察の対応の理不尽さを観光客らに訴えるため、活動を続行した。一部の人は出発ロビーにも詰めかけ、空港業務は12時間以上まひした。

 香港では、11日の抗議活動に参加し警官隊との衝突で右目に重傷を負った女性の映像がテレビなどで流れ、警察への反発が強まっている。空港には12日、5000人超の市民が集結し、「黒警還眼(悪徳警察、目を返せ)」などと口々に叫んだ。 

 一方、香港航空最大手キャセイ・パシフィック航空は12日、職員に向け、当局の許可を得ていないデモに参加した場合、解雇を含む処分もあり得るとの通達を出した。中国民用航空局が違法デモに参加した職員の中国本土便への搭乗を禁じたことなどを受けての措置。武力介入もちらつかせ始めた中国政府の圧力が一企業にまで及んだ形だ。

 締め付けが強まるほど反対派は行動を過激化させ、警察側も、駅構内でさえ催涙弾を使うなど、より強硬な手段に訴えるようになっている。締め付けと反発の負の連鎖が止まらない状況だ。

【了】

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