新方式電気自動車、性能向上=車輪内モーター、道路から受電-東大やメーカー

 道路上のコイルから磁気を介して電気を受け、車輪に組み込んだモーターを動かす新方式の電気自動車で、性能を大幅に引き上げたと、東京大や自動車部品メーカー「日本精工」(東京都品川区)、電子部品大手「ローム」(京都市)などが10日発表した。

 東京大の藤本博志准教授は「将来、高速道路の一部や交差点付近の道路にコイルを敷設して走行・停車中に電気を受けられれば、充電が不要になる」と説明。2025年に東大柏キャンパス(千葉県柏市)付近で実証実験を行う方針を示した。

 個々の車輪にモーターを組み込む「インホイールモーター」の電気自動車は、動力を伝える部品が要らず、車体を軽くできる。藤本准教授らは道路上のコイルからモーターに電気を送る「ワイヤレス給電」技術と組み合わせることで、高価で重いバッテリーの搭載量を減らし、安くて便利な電気自動車システムの実現を目指している。 

 柏キャンパスで報道陣に公開した試作車では、車輪にモーターだけでなく、電力変換などの機器も組み込み、軽自動車級から普通乗用車級にパワーアップした。

 電気を受ける受電コイルは揺れる車体ではなく、個々の車輪の中心付近に取り付けてあるため、道路側の送電コイルとの一定距離を維持できる。タイヤの部材やホイールに金属を使わなければ、受電コイルも車輪内部に組み込むことができるという。

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