正恩氏、金剛山観光施設の撤去指示=「依存政策間違い」-北朝鮮

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北朝鮮南部の金剛山観光地区を視察する金正恩朝鮮労働党委員長(中央)。撮影日不明。朝鮮中央通信が23日報じた(朝鮮通信・時事)

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩朝鮮労働党委員長が中断状態となっている南北経済協力事業である金剛山観光地区を訪れ、韓国側が設置した観光関連施設の撤収を指示した。金剛山観光事業の再開が不透明になっている中で、韓国側への不満を示した形だ。

 正恩氏は同地区の現地指導で「建築物に民族性が全く感じられない。国力が弱い時に他人に依存しようとした先任者の政策が間違っていた」と故金正日総書記が推進した南北観光協力を批判。「見るだけでも気分が悪くなるみすぼらしい施設を南側の関係部門と合意してすべて撤収し、金剛山の自然景観に見合った現代的な施設を新しく建設すべきだ」と強調した。

 金剛山観光は南北経済協力の「象徴」として北朝鮮には外貨獲得の手段となっていたが、2008年7月に韓国人観光客が北朝鮮兵士に射殺された事件を機に中断。文在寅政権は事業再開を模索しているが、経済制裁のために再開の動きは進んでいない。 

 正恩氏は「金剛山が北南関係の象徴、縮図のようになっており、北南関係が発展しなければ観光もできないようになっているが、これは間違いであり、誤った認識だ」と指摘。北朝鮮が元山地区で進める観光開発と金剛山を一体化した「文化観光地区」の開発を推進すべきだとの考えを示した。

【了】

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