軍事情報協定、失効強まる=日韓防衛相会談は平行線―鄭氏「日本が信頼損ねた」

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韓国の鄭景斗国防相(右端)と会談する河野太郎防衛相(左端)=17日、バンコク(代表撮影)

 【バンコク時事】河野太郎防衛相は17日、韓国の鄭景斗国防相と訪問先のバンコクで約40分間、会談した。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、河野氏は韓国側に破棄撤回を求めたが、鄭氏は日本の輸出規制強化措置で信頼関係が失われたとする立場を重ねて強調し、平行線に終わった。GSOMIAは期限の23日午前0時に失効する可能性が高まった。

 河野氏は韓国軍駆逐艦による自衛隊哨戒機へのレーダー照射や、8月の韓国政府のGSOMIA破棄通告を念頭に「日韓の間にはさまざまな課題が生じ、防衛当局間でも非常に厳しい状況が続いている」と指摘。関係改善に向けて、「韓国側の賢明な対応を求めたい」と語った。

 鄭氏は「関係が行き詰まっていることは残念」と表明。会談後、記者団に「日本の輸出規制措置で、安全保障上の信頼が損なわれたので、GSOMIA終了を決めるほかなかった」と述べ、会談で従来の立場を説明したことを明らかにした。 

 一方、両氏は朝鮮半島の非核化実現に向けた日韓連携の重要性では一致。閣僚級を含む防衛当局間の意思疎通の継続も確認した。

 日韓防衛相の公式協議は昨年10月以来。河野、鄭両氏の防衛相会談は初めて。鄭氏は6月に岩屋毅前防衛相と非公式に会談している。

 日米韓防衛相会談も行われ、エスパー米国防長官は「日米韓の協力は中国や北朝鮮の脅威に立ち向かうために重要だ。未来志向で2国間の課題を乗り越える必要がある」と述べ、GSOMIA破棄の再考を促した。3氏は会談後、情報共有やハイレベルの政策協議、共同訓練を含む安保協力促進などを明記した共同声明を出した。

 ◇日米韓共同声明ポイント

 一、日米韓は情報共有、ハイレベルの政策協議、共同訓練を含む3カ国の安保協力の促進で一致

 一、地域や世界の平和と安全のため、3カ国は緊密な協力を継続

 一、朝鮮半島の完全な非核化のため密接に協力

 一、法の支配に基づく秩序の重要性について同意

【了】

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