日韓関係・識者談話

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佐橋亮・東京大東洋文化研究所准教授(本人提供)

 ◇米の圧力が奏功

 佐橋亮・東京大東洋文化研究所准教授(東アジア国際政治)の話 日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄は同盟ネットワークの弱体化と受け止めた米国が、韓国に露骨な圧力をかけたのが奏功した。韓国の文在寅政権は、中国、北朝鮮への刺激を避けるため、もともと日米韓の連携に積極的ではないが、外交の本流に押し戻された形だ。

 GSOMIA自体が直ちに情報交換を促進するものではないが、枠組みがあるのとないのとは違う。特に、有事の際にこの枠組みは重要だ。

 GSOMIAをめぐる今回の経緯は、トランプ米政権の同盟国に対する影響力が落ちている証拠でもある。日韓慰安婦合意やGSOMIAといったオバマ前政権時代の取り決めが次々とひっくり返されることに対し、米国内でトランプ外交への批判が出ており、政権としても対応せざるを得なかった。

 米朝交渉が見通せない状況だが、どう転ぶにしても日米韓の協力は重要だ。この数カ月間、日韓の外交当局は互いへの信頼をなくしていたが、今回の決定を信頼回復のきっかけにすべきだ。

 韓国が日本にボールを投げ返した形で、日本も真剣に受け止めて対応していくことが大事だ。輸出管理措置をどうしていくか具体的に提案する時期に入っていくのではないか。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. >韓国が日本にボールを投げ返した形で、日本も真剣に受け止めて対応していくことが大事だ。
    識者はこの程度のことしか考えないのでしょうか。日本にはボールはありません。韓国が勝手に騒いで、勝手に「破棄躊躇」をしたまでで、日本が付き合う必要はありません。