羽田空港A・B・C・Dの4滑走路 着陸時どこに降りるか分かる? 使い分けの「法則」とは

羽田空港には4本の滑走路がありますが、それぞれに至るまでの飛行ルートには原則があり、ここからどの滑走路に着陸するのか予想を立てることが可能です。最大のキーポイントとなるのは「風」です。

着陸時には「向かい風」を受けるように

 日本で滑走路を一番多く持つ空港は、羽田空港で4本。もちろんそれぞれに「役割」があります。それを踏まえると着陸のとき、どの滑走路に降りるのかをある程度、予測が可能です。

 羽田空港が持つ4本の滑走路は以下のとおりです。

・A滑走路(3000m):第1ターミナルと国際線ターミナルに挟まれている。
・B滑走路(2500m):A滑走路に対し、その北側で斜めに交わっている
・C滑走路(3360m):A滑走路と並行する形で第2ターミナルの東側にあり、一番長い。
・D滑走路(2500m):B滑走路と並行する形で、南にある離れの小島に作られている。

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羽田空港でタキシングするボーイング777型機や737型機(2018年3月、恵 知仁撮影)。

 飛行機は羽田空港へ着陸するとき、基本的に向かい風になるよう滑走路を選び、進入します。そのようなわけで、冬などで北風が吹いているとA滑走路とC滑走路に南東側から、夏などで南風が吹いているとB滑走路とD滑走路に北東側から着陸する可能性が高くなります。

 滑走路の向きは、その土地の風向きや天候などの条件にあわせて決められます。特に「風向き」は重要です。飛行機は向かい風のほうが、着陸も離陸も短距離で済むという特性があり、そのため滑走路は、飛行機が離着陸時に向かい風を受けやすい方向でつくられ、基本的にその方向で離着陸するよう、運用されているのです。

【空中写真】羽田空港のABCD滑走路、ひと目でわかる位置関係

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2件のコメント

  1. 記事の後半はあっていましたが、前半部分でC滑走路と書くべきところをD滑走路で記述してます。
    「冬などで北風が吹いているとA滑走路とD滑走路に」ではなく「A滑走路とC滑走路に」ですよね?

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。