ETCレーンで立ち往生なぜ 異常は事前通知するが… うっかり後続車に迷惑 危険も
ノンストップで通過できるETCレーンで立ち往生しているクルマ、何が原因なのでしょうか。料金所の手前で、「ETCを利用できません」などと異常が知らされるにもかかわらず起こるトラブル、利用者側も注意すべき点があります。
ETCレーンで立ち往生、ほとんど「うっかり」ミス
高速道路料金所のETCレーンは、ETC専用のスマートICを除き、基本的に減速するだけで停止せず通過可能ですが、バーが開かずに立ち往生しているクルマも見られます。
NEXCO中日本によると、たとえば2019年4月の1か月で、ETC専用レーン(スマートIC除く)において、そのような立ち往生は2070件発生しているそうです。その多くはETCカードの未挿入、一般車両のETCレーンへの誤進入などが原因で、車載器の故障などシステムに起因するケースは4%とのこと。カードの期限切れだったケースも含め、「うっかりミス」がほとんどというわけです。
もちろん道路管理者側も、こうしたケースを事前に防ぐべく対策しています。SA・PAからの流出後や、本線料金所の手前、料金所の入口など必要な場所に「ETCカード未挿入お知らせアンテナ」を整備しており、多くの場合、ETCが正常に通信できない状態で走行すると「ETCを利用できません」といった音声、あるいはブザーで警告が発せられるといいます。
それでもなお見られるETCレーンでの立ち往生、どのような点が原因なのでしょうか。
「たとえば料金所で『お知らせアンテナ』の警告によりカードの未挿入に気づき、あわててカードを探しながらETCレーンへ入ってしまうといったことが考えられます。その前にカードを車載器へ挿入したとしても、読み込み時間があるため、それが終了する前にETCレーンへ入った場合も『未挿入』となってしまいます」(NEXCO中日本)
また、「通行券を持った車両が、ETCレーンへ入ってしまう」ことで停止するケースも多いとのこと。これは、たとえば「きょうは会社のお金で利用するから、清算しやすいように現金で」と思い入口で通行券を受け取ったものの、出口でそれを忘れてETCレーンに入ってしまう、というようなケースが考えられるといいます。「入場」がETCに記録されないため、出場できないというわけです。
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