山手線駅の欠番「JY26」埋まる 駅ナンバリングからわかる鉄道路線の過去未来 廃番も

案内の利便性を高めるために導入された駅ナンバリングシステム。駅ごとに1から順に番号が振られていますが、途中に新駅が開業したらどうなるのでしょうか。また、ある路線には欠番も。駅番号から路線の事情を見てみます。

駅ナンバリングシステム導入後に新駅開業 駅番号はどうなるか

 駅ナンバリング(駅番号)は、特に外国からの利用客が「今どの駅にいるか」を瞬時に判断でき、日本語の知識を必要とせず鉄道を利用できるシステムとして、近年、急速に導入が進みました。駅ナンバリングシステムは既設の駅に導入する分には問題ありませんが、駅が新設される場合は、どう対応するのでしょうか。

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品川駅(JY25)の次が田町駅(JY27)。新駅「高輪ゲートウェイ」設置を見越して、駅番号は開業前から飛ばして割り当てられていた(画像:写真AC)。

 2020年6月には、東京メトロ日比谷線に虎ノ門ヒルズ駅が開業しました。同駅は、神谷町駅(H05)と霞ケ関駅(H06)のあいだに設置されましたが、その際、駅番号は虎ノ門ヒルズ駅を新たに「H06」とし、霞ケ関駅は「H07」、次の日比谷駅は「H08」、とひとつずつ番号を繰り下げました。

 このように、駅番号は新駅ができると新たに番号を振り直す必要性が生じ、旅客案内などでも大きな影響が発生します。

 今後の例としては、東武東上線の東武竹沢~男衾(おぶすま)間に2020年10月31日(土)、みなみ寄居〈ホンダ寄居前〉駅が開業予定ですが、開業後は男衾~寄居間の駅番号がひとつずつ繰り下がることが発表されています。

 番号の繰り上げは影響が大きいことから、JR四国ではほかの駅に変更を与えないよう、土讃線の波川駅(K08)と日下(くさか)駅(K09)のあいだに開業した小村神社前駅には、「K08-1」と枝番号付きになりました。この方式ならば、ほかの駅番号を変更しなくてよいというメリットがありますが、「K08」「K08-1」という似たような表記が並ぶことで、一見わかりづらくなるというデメリットもあります。

【写真】これから新駅開業で「駅ナンバリング」が繰り下がる路線

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コメント

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2件のコメント

  1. 付番が永続的なものではなく変えられてしまうことがありうるというのは衝撃的ですね。なまじ覚えても次に来たときには無駄になっているかもしれないとは。
    対策は、新駅を作らないことですね。

  2. 番号のふり直しが起きているのに社会が全然混錬していないというのが衝撃的ですね。それは誰もこれを使っていない証左なのではないかと。