船長操縦ミスが原因か=グアムクルーズ船事故―運輸安全委

 商船三井客船(東京)の大型クルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン)が2018年12月、米領グアムの港を離岸する際に米海軍施設の桟橋に接触、船体の一部が損傷した事故で、運輸安全委員会は27日、調査報告書を公表し、船長の操縦ミスが原因とみられると結論付けた。船長は出港前に飲酒していたが事故直後にアルコール検査は行われておらず、事故との因果関係は「明らかにできなかった」とした。

 報告書によると、船の前後進や船尾の向きを調整する「スティック操作」について、船長は普段とは違う立ち位置や向きで行い、手元や計器を見ずに目視のみで操縦。岸壁を離れ、その場で左回転するはずだったが操縦を誤り、船は後進しながら桟橋に接触した。航海士らから接近している旨の助言があったが、自らの操縦が正しいと思い込み、聞き入れなかったという。 

 事故をめぐっては、船長と機関長が商船三井客船の社内規定に反して出港の3~4時間前に飲酒していたことが判明。国土交通省は昨年3月、海上運送法に基づき、同社に安全確保命令を出した。同社は商船三井の子会社。

 事故は現地時間の18年12月30日夜に発生。サイパンに向け離岸した際、桟橋に接触し船尾に穴が開くなどした。乗客419人、乗員205人にけがはなかった。

【了】

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