中国、渤海でSLBM発射準備か=米軍機飛行に反発

 【北京時事】米中の対立が先鋭化する中、中国軍が渤海で新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験発射を近く行うという観測が出ている。中国軍は8月26日に南シナ海に向けて中距離弾道ミサイルを発射した。米軍の偵察機や艦艇が台湾周辺や南シナ海で頻繁に活動していることへの反発が背景にある。

 中国海事局は9月1~22日に「軍事任務」の目的で渤海に航行禁止区域を設定した。共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版(電子版)は、この海域がSLBMの試射に使われてきたため、「米国に対する戦略レベルの抑止力」を示す目的で新型ミサイルが発射される可能性があるという専門家の見方を伝えた。

 中国軍は自国の近海から米本土を狙えるSLBM「巨浪3」の開発を急いでいる。中国の軍事専門誌によると、巨浪3は推定射程1万2000キロ以上、核を含む10発の弾頭を搭載可能。迎撃が困難なため、実戦配備されれば米国にとって大きな脅威になるとみられている。

 中国が軍事的緊張を高めているのは、米国が台湾の蔡英文政権との連携を深めているためだ。南シナ海情勢を専門とする中国のシンクタンクは8月30日、米軍の偵察機が台湾に着陸した可能性があることを示す飛行データを公表した。ただ、信号の干渉などにより、データが誤っていることも考えられるという。

 9月1日付環球時報は社説で、台湾への米軍機の離着陸が事実であれば、「レッドライン(譲れない一線)を越えている」と指摘。「決定的な証拠があれば台湾の空港や米軍機を破壊できる」と主張した。

【了】

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