中国、ミサイル実験「世界最多」=急速な戦力拡大警告―米報告書

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軍用車両で運ばれる中国の中距離弾道ミサイル「東風26」=2015年9月、北京(AFP時事)

 【ワシントン時事】米国防総省は1日公表した中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書で、中国による2019年中の弾道ミサイル発射実験・訓練回数について、その他各国の合計より多かったと指摘した。「グアムキラー」と呼ばれる中距離弾道ミサイルの保有数も昨年から大幅に増えたとみられ、急速なミサイル戦力増強に警戒感をあらわにした。

 報告書は「中国ロケット軍が複数の新型ミサイルの開発実験を行い、敵国の弾道ミサイル防衛網を突破する能力開発を続けている」と指摘。特に米領グアムを射程に収める中距離弾道ミサイル「東風26」(推定射程4000キロ)の配備数を増やしていると警告した。

 昨年の報告書は、東風26の発射装置の数を80基、ミサイル数を80~160発と記載。一方、今回の報告書では発射装置200基、ミサイル200発以上に増加していた。

 東風26は通常弾頭と核弾頭のどちらも搭載でき、空母などの大型艦艇に対する攻撃も可能とされる。グアムキラーや「空母キラー」と呼ばれ、米軍が最も警戒するミサイルの一つだ。先月26日には中国大陸部から南シナ海に向けて発射実験が行われたとされる。

 報告書はまた、中国が射程500~5500キロの地上発射型弾道・巡航ミサイルを1250発以上保有していると分析した。昨年まで中距離核戦力(INF)全廃条約に縛られていた米国は射程70~300キロの弾道ミサイルを1種類保有しているだけで、中国がこの分野で米軍を上回っていると認めた。

 米国はミサイル戦力の差を埋めるため、昨年8月のINF条約失効後に中距離弾道・巡航ミサイルの開発に着手。エスパー国防長官は中国に対する抑止力強化を視野に、中距離ミサイルを日本などアジア諸国に配備したい考えを示している。

【了】

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