「月の石」買います=NASA、資源取引にらみ民間参加促す

Large 20200911at47s p
月面で石を採取する米宇宙飛行士=1972年12月、航空宇宙局(NASA)提供(AFP時事)

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は10日、民間企業が月面で採取した岩石や土をNASAが購入する計画を発表し、企業に参加を呼び掛けた。民間による月面探査への参加拡大を促すとともに、月面で将来採掘される資源の本格的な取引をにらみ、先行事例としたい考えだ。

 計画では、民間企業が無人機を使って月面で採取した岩石類の画像や採取場所などのデータをNASAに提供。取引が成立すれば、企業からNASAに所有権が移る。次の有人月面着陸を予定する2024年までの取引完了を目指している。

 参加企業の国籍は問わず、NASAは民間が無人機を打ち上げるまでに、買い取り価格の20%を前払いする。AFP通信によると、50~500グラムの岩石類の購入を想定し、価格は数万ドル(数百万円)程度を見込んでいる。 

 NASAのブライデンスタイン長官は「民間の宇宙事業家にとって安定し予測可能な投資環境を整える上で、宇宙資源の回収と使用に関する支援策は重要だ」と指摘。「宇宙の資源採掘と売買に向け、規則に基づく確実さを確立する時だ」と強調した。

 米政府は月面での資源開発に当たり、採掘企業の権益などを定めた国際協定の策定を目指している。米国も参加する1967年発効の宇宙条約は、月など地球外天体への「領有権」主張を禁じているが、ブライデンスタイン氏は今回の買い取り計画について「宇宙条約や他の国際的な取り決めを完全に順守する」と説明している。

【了】

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント