せまーい東武大宮駅「南側に60m延伸」で大変貌か 端っこの地上ホームどう変わる?
狭くラッシュ時は混雑することで知られる東武線の大宮駅が大きく変わりそうです。
東武大宮駅を「南側に約60m延伸」検討
さいたま市は2023年7月末、東武野田線(アーバンパークライン)大宮駅について、ホームを南側に約60m延伸する方向で検討を進めていることを明らかにしました。
東武の大宮駅は、さいたま市や東武鉄道などが参画している「大宮駅グランドセントラルステーション構想(GCS)」で大規模改良が想定されています。この構想は、JR大宮駅の北側に新たな東西通路を整備することや、駅前エリアの再開発などが盛り込まれており、その一環として東武線の駅も改良される見込みです。
東武大宮駅は現在、狭い頭端式のホームが一つしかなく、朝ラッシュ時は非常に混雑します。そこで、安全性向上のため、ホームを新たな東西通路の南側に約60m延伸し、駅を橋上化、新東西通路に面した形で改札口を設けることが検討されています。さらに、ホームを1面2線から2面3線に増設し、鉄道機能の増強も図るとしています。
ホームの増設によって、どのような効果が見込めるのでしょうか。東武鉄道は「ホームと線路を拡張することで安全性が向上するほか、将来的な鉄道輸送能力やサービス性向上の可能性があります」(広報部)と話します。また、「鉄道事業に必要な用地については、公的手法で取得することが望ましいと考えており、関係者との協議を進めながら必要な検討をしていきます」(同)としています。ホーム増設後の運行形態については未定で、今後検討するそうです。
東武の駅は大宮駅のなかで最も東側に位置しており、隣接する地区でも、2023年6月にゼネコンの大林組などが参画する「大宮駅東口西地区N街区市街地再開発準備組合」が設立され、再開発が計画されています。線路に隣接して立っていたJR東日本の保線センターなども西口エリアに移転しており、再開発に向けた準備も進んでいることがうかがえます。
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