ヘッドライトのワイパー、最近見なくなったワケは そもそも何のための装備で、なぜ消えたのか

メルセデス・ベンツやボルボなどの欧州車には、ヘッドライトにワイパーが付いているものがあります。最近の車種では見かけなくなりましたが、このワイパーにはどのような意図があり、なぜ消えたのでしょうか?

北欧生まれの装備

 メルセデス・ベンツやボルボなどのクルマで、ヘッドライトにワイパーがついているものが存在します。

Large 20170704 01
ヘッドライトについたワイパーのイメージ(画像:Tyler Olson/123RF)。

 しかしながら現行のラインアップでは両社とも、このヘッドライトのワイパーが付いたクルマはありません。メルセデス・ベンツ日本によるとこのワイパーは、「雪や泥汚れでランプがさえぎられ、光量が弱くなるのを防ぐためのもの」とのことで、メルセデス・ベンツでは、1972(昭和47)年発売の「W116」(初代Sクラス)が最初に装着された車種だそうです。ただ、「現在ではワイパーはなく、ウォッシャー液を吹き付けるタイプに変わっている」といいます。

 ボルボ・カー・ジャパンによると、「ヘッドライトのワイパーは、ボルボと同じくスウェーデンに拠点を置くサーブが、1970年代初頭に実用化したのが始まりです。その後、寒冷地用の装備として広がっていきました」と話します。

 そのような役割をもって登場したヘッドライトのワイパー、いつごろ消えていったのでしょうか。

この記事の画像をもっと見る(2枚)

最新記事

コメント

4件のコメント

  1. 高級車って感じで好きだったけどなあ。

  2. 「サイドミラーにワイパー」ってのも有ったけど。

  3. 関係ないけどサイドミラーとサイドガラスのミラーを見通す場所にはワイパーまたは類似機構欲しい

    水はじき剤も親水コーティングも役に立たなくて困ってる。

    カメラ化の方がいいかな。これなら水滴除去に必要なのは微少エリアなのでエアで飛ばすとかできそう。

  4. ライト外側の材質がガラスではなくポリカーボネートになり、傷がつきやすくなった為では? (同じ車種で、マイナーチェンジ時に材質が変わったと同時に、ワイパーがウォッシャーに変わった例があります。)