旅客機の外板 実は100円玉ほどの厚さ その薄さでなぜ大丈夫? セミモノコック構造とは

外板の内側に施された補強「セミモノコック構造」とは

 現代の旅客機では、胴体部分が「セミモノコック」という構造になっているのが一般的です。これは、飛行機の胴体における外板の内側、つまり客室側の外板に沿って、格子状に補強用のパーツを張り巡らせることで、負荷を分散させているというものです。

 機首側から尾翼側にかけて前後方向に取り付けられている「ストリンガ(縦通材)」と、これと垂直に胴体断面に沿って取り付けられている「フレーム(円框)」、そして外板の3つを組み合わせ、胴体を軽くしながら高度1万mでもびくともしない胴体が作られているのです。

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成田空港にほど近い航空科学博物館に展示されている、ボーイング747の胴体断面。外板は非常に薄い(2019年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、多くの旅客機において胴体外板で使われている素材は、「超々ジュラルミン」と呼ばれるアルミニウム系の素材です。このほかボーイング787や、エアバスA350 XWBなど一部のモデルでは、超々ジュラルミンより軽くて強いという炭素繊維複合素材(カーボン素材)を使っています。

 ちなみに、これら両方の素材がよく用いられている製品として挙げられるのは、野球のバットです。このほか「超々ジュラルミン」はクルマのホイールなどで、炭素繊維複合素材はテニスラケットなどで使われています。

【了】

※一部修正しました(2月12日19時00分)。

【写真】「ジャンボ」に施された「セミモノコック構造」

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