三セク4社、共同で復興祈念きっぷ発売 熊本地震で不通の南阿蘇鉄道を支援

熊本地震の被害により現在も運転再開の見通しが立たない南阿蘇鉄道を支援しようと、全国の第三セクター鉄道4社が「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」を発売しました。

経費除く金額を支援金に

 ひたちなか海浜鉄道(茨城県ひたちなか市)など鉄道4社は、2016年4月29日(金・祝)から共同で「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」を発売しました。

 これは4月14日(木)から続く熊本地震により被害を受け、立野~高森間17.7kmの全線で運転再開の見通しが立っていない南阿蘇鉄道(熊本県高森町)を支援するためのきっぷで、公募社長の第三セクター鉄道であるひたちなか海浜鉄道、由利高原鉄道、いすみ鉄道、若桜鉄道によって企画されました。

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5両編成の列車をモチーフにデザインされた「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」の台紙イメージ(画像出典:ひたちなか海浜鉄道)。

 きっぷは5枚1組。内容は、南阿蘇鉄道が高森~立野間の片道乗車券1枚と、「縁起が良い駅」(いすみ鉄道の鳥塚 亮社長)の入場券4枚。由利高原鉄道は子吉駅(秋田県由利本荘市)、ひたちなか海浜鉄道は勝田駅(茨城県ひたちなか市)、いすみ鉄道は大多喜駅(千葉県大多喜町)、若桜鉄道は若桜駅(鳥取県若桜町)です。

 値段は1000円で、うち印刷・販売経費を除く700円が南阿蘇鉄道への支援に充てられます。発売箇所は各鉄道会社の主要駅など。由利高原鉄道、いすみ鉄道ではインターネットでも発売しています。

【了】

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