タモリ氏も乗車 鶴見線の何が鉄道ファンの心をつかむのか
テレビ番組『タモリ倶楽部』が、神奈川県横浜市と川崎市を走る鶴見線に団体列車を走らせました。鶴見線は一般的には地味な路線ですが、この路線に団体列車を走らせたことについて、鉄道ファンの番組出演者たちは絶賛。なぜ鶴見線は、そんなにも鉄道ファンの心をつかんでいるのでしょうか。そこには鉄道ファン以外でも興味をひかれそうな、いくつかの理由があります。
変わった駅が多い鶴見線
関東地方などで2015年2月20日(金)深夜に放映されたテレビ朝日系『タモリ倶楽部』は、神奈川県横浜市と川崎市を走るJR東日本の鶴見線、南武線が舞台でした。団体列車を利用して鶴見線の国道駅(横浜市鶴見区)から浜川崎駅(川崎区)を経由し、南武線の中原電車区(川崎市中原区)へ向かうという内容で、同日放送分は鶴見線区間にスポットが当てられています(南武線区間は次週放映)。
鶴見線に団体列車を走らせることについて、出演した鉄道ファンとして知られるロックバンド「くるり」の岸田繁さんは「番組初のJR貸切企画で鶴見線と南武線を選ぶというところはさすが」、モデルの市川紗椰さんは「通っている場所が渋くて玄人好みだけど、鉄道好きにとってはアトラクションみたいな感じ」と番組内でコメントしていました。
京浜東北線と接続する鶴見駅から海側へ走る鶴見線の車窓は、主に住宅地や臨海部の工業地帯で、沿線に一般的な観光地もなければ、列車は3両編成。多くの人に利用されているわけでもありません。ですが岸田さんや市川さんの発言に見えるように、鉄道ファンから高い注目を集めています。鶴見線の何がそれほど、鉄道ファンの心をつかんでいるのでしょうか。
理由のひとつとしてまず、「駅が個性的」という点が挙げられます。海芝浦駅(鶴見区)は終着駅ですが、出入口が東芝の工場と直結。そのため鶴見線の電車で終着駅の海芝浦に着いても、同社関係者でないと駅から出られないという変わった駅です。またホームが京浜運河に面しており、海と臨海工業地帯、鶴見つばさ橋などが一望できることから、大都市の工業地帯にありながら「景色のいい駅」として知られています。
鶴見線と南武線が接続する浜川崎駅は、同じJRなのに鶴見線と南武線で改札口が別という珍しい構造です。乗り換えのためにはいったん、改札を出る必要があります。これは元々、鶴見線と南武線が別の会社によって敷設されたことが理由です。
また番組で出演者が団体列車に乗車した国道駅は、1930(昭和5)年に開業した当時の面影を残し、ガード下にレトロな雰囲気が漂っているほか、戦争中に受けた機銃掃射の痕も残っています。
鶴見線は本当にタイムスリップしてしまったかのようなレトロ感、地方の駅にいるようなローカルな感じがたまりません。特に浅野駅の分岐がまるで人生さえも感じさせられてしみじみしてしまいます。
海芝浦で鶴見大橋を遠くに見ながら船が行き来するのをぼんやりと眺めていると心が解放されていくのを感じます。
麦焼酎・二階堂のCMの世界です。
のりものニュース様
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改善してください。
もろ工場地帯ですからね。
非日常の風景が好きです。
工場通勤の方々とっては別でしょうけど。
鹿児島から上京したオヤジは、南武線を使い、おそらくこのつ